組織の常識、世間の非常識?(2)

2005.12.21 Wed

開発支援活動における
「効率性」とは何でしょうか?

予算全体の中で
コミュニティへの直接支援に使われる費用と
それに係る経費を比べただけで
効率的かどうかがいえるのでしょうか?

CDRTでは
一つひとつの村で「濃密な」活動をおこなっています。
金額はそれほどでもありませんが
活動の数が多く
村の人たちに密着したサービスを提供しています。

たとえば末端の現場スタッフ一人当り
担当する村の数は3つから4つです。
さらに、
30から40の村々を対象とするタウンシップには
末端の現場スタッフを監督する
中間管理職と現場支援を兼ねたようなスタッフが3、4人
そして、全体を統括するマネジャーが一人います。
さらに、車や船のドライバー、オフィスの夜警、
事務員などサポートスタッフを合わせると
一つのタウンシップ事務所には
20名ほどのスタッフが常駐しています。
ですから、全スタッフで計算すると
一人当りの村の数は平均で2ぐらいになります。

この割合は、
837村落を対象としたCDRT全体でも
だいたい同じです。

一方で、某機関では
9つあるタウンシップからなる州を
わずか10名以下のスタッフで運営しています。

名目上は「州全体」でも
実際に活動をしているのは限られた地域
しかも給水・衛生など限られたセクターです。
いわば「広く、浅く」やっていることになります。

CDRTでは180人から200人のスタッフが
この州の9タウンシップを担当しています。
村の数は限られますが
一村での活動範囲には制限がありません。

明らかに活動実施の「方法」が違うわけです。
某機関にしても
10名のスタッフですべて仕事をこなしているのではなく
結局は、地元の建設会社に外注したり
国際NGOに業務委託したりしているので
自分たちは「モニタリング」なるものをしているだけです。
これがいいのかどうかは
また別の話ですが…。

まあ、こんな単純な尺度で
効率性が測られているわけではありませんが
CDRTのような(村との協働による)自己完結型に近い組織は
どうしても予算配分バランスの見た目が他と比べて悪くなり
そのために活動の範囲を制限されることがあります。

現に、来年度はスタッフの数を
減らさなくてはならなくなりそうです。

同じような援助機関で
同じよう(に見える)な村落開発をやっていて
明らかに活動費と経費のバランスが違えば
何か言いたくなる人が出ても不思議ではないでしょうから
数字には気を配らないといけないのかもしれません。

かといって
それで活動の質が損なわれたり
本来目標とすることができなくなったりすると
それは本末転倒というものです。

これからは
6:4だったらいいかいう
予算金額の配分で議論するのではなく
もっと他の評価基準を設けるべきでしょう。

何が「正解」か、わたしにはまだわかりませんが
これから少し考えてみようと思います。

line
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  1. 2005/12/21(水) 23:32:49|
  2. 所属組織について|
  3. トラックバック:1|
  4. コメント:3

コメント

Birmaniaさん、おはようございます。
プロジェクトの詳細な動きの書き込みを、とても興味深く、読ませていただいています。
質問していいですか?
1.CDRTは何年間のプロジェクトなんですか?
2.雇用される現地スタッフは、役割・業務分担的には、どのように区分され、それぞれ何人程度ですか?
3.その区分に通常必要とされる、能力・学歴・経験などはありますか?
4.その現地スタッフは、CDRTの雇用される前は、どのような職から転職された方々ですか?
5.人員削減が実行された場合、退職者はどのような生活になると予想できますか?
社会開発を焦点とするとき、利用できる社会資源(人を含んで)との連携の程度が重要と考え、聞いてみたくなりました。
よろしく!
  1. 2005/12/22(木) 18:59:10 |
  2. URL |
  3. かりぶ #-
  4. [ 編集]

かりぶさん、こんばんは
質問をありがとうございました。たしかに、そういう基本的な情報をこのブログでは書いていなかったようです。ちょうどよい機会ですので、記事の中でお答えさせていただきたいと思います。何日かかかると思いますが、ご了承ください。
ところで、かりぶさんのブログで「17歳のバトン」にご指名いただいたことは知っていながら、お返事していなくてすいません。質問に対する答えは考えているのですが、次に回す人が思い当たらず躊躇しています。次の人を紹介しないで、答えるというのもありなんでしょうかね?ちょっとルールがよくわからないもので…。
  1. 2005/12/23(金) 01:18:17 |
  2. URL |
  3. birmania #-
  4. [ 編集]

バトンでは、お気遣いをいただいたようで恐縮です。
どうぞ、気ままに、おつきあいください。
またよろしく!
  1. 2005/12/23(金) 01:25:31 |
  2. URL |
  3. かりぶ #-
  4. [ 編集]

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