総務ポストのゆくえ(2)

2005.09.14 Wed

昨日の記事の続きです。

予想どおりだったかもしれませんが
300人の競争をくぐり抜け
総務ポストを勝ち取ったのは
これまで秘書として働いてきた女性でした。

残念ながら、男性(Kさん)のほうは
期待と意気込みは大きかったのですが
実力がともなっていませんでした。

Kさんは本当によく動いてくれるので
心情的にはぜひ昇進させてあげたいと思っていました。
でも、このポストはやはりPCスキルと英語が必須です。
面接まで残ったのは約20人。
競争が激しく、
Kさんは最後のPCスキルの試験にも残ることができませんでした。

彼は落ち込み、次の日は休んでしまいました。
面接の前、彼はわたしに
「これがラストチャンスだ」
といっていました。
もしかしたら辞めてしまうのではないかと気をもみましたが
とりあえず、そのようなことはないようで安心しました。

別の同僚(Aさん)が話してくれたのですが
落ちてしまったKさんには努力が足りなかったそうです。
もうかれこれ10年近くもCDRTで働いているのに
勉強をあまりしてこなかった。
Aさんは、これまでにも何度となく
Kさんに勉強するように促したのだが
その気にはなってくれなかった。
今回は本当に残念だけど
これは自業自得といえるのかもしれない。
これでKさんが気づいていくれるといいのだが…
とAさんは語ってくれました。

Aさんは30代後半の男性で、
PCに関しては誰にも負けない知識とスキルを持っています。
英語は達者、
それに、人の意見に耳をかたむけられる素晴らしい人です。
Aさんは、いままでに何度も面接を受けてきたそうです。
企業、NGO、国際機関、それに役所まで。
それは場数を踏んで、経験を積むためだったとか。
とにかく面接は場数をこなして、
慣れることが大切だと教えてくれました。

当たり前ですが
同じ国民でもAさんのような人もいれば
Kさんのようにあまり努力をしない人もいます。
職場では勉強する機会がたくさんあるのだから
それを活用すればいいのにと周りでは思ってしまいますが
本人がその気にならなければ、どうしようもありません。

さて、いままではほとんど勉強しようとしなかったKさんですが
なんと、つい2、3日前にコンピュータの使い方を勉強したいから
Aさんに教えてくれと自分から言い出したそうです。
いまでは家にコンピュータをセットして
Aさんが毎日課題を出して
Kさんが帰宅後にそれをやるという計画になっています。

昇進できずに腐るのではなくて
逆にやる気を出してくれて本当によかったと思っています。

やはり、人は他人によって変えられるものではありませんね。
今回の経験が契機となって
つぎはぜひ昇進のチャンスをつかんでほしいものです。
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  1. 2005/09/14(水) 23:03:20|
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事業評価の課題

2005.10.12 Wed

きょうから現場のシニアスタッフとの会議が始まりました。
前回が7月28日でしたので約2ヵ月半ぶりになります。

この2ヵ月半の間、現場はまさにフル稼働で
活動の計画を住民とともに立ててきました。
現場スタッフの働きのおかげで
今年は不可能と思われていた大きな予算を
90%以上使用することができそうです。

でも、たいへんなのはこれからです。
あまりにも性急に計画をしたために
期待したような効果が上がらなかったり
効果の継続性に問題があったり
支援活動の質が低下してしまうのではないかと懸念しています。

これと関連して
CDRTの大きな課題となっているのが事業評価です。
数ヶ月前に実施されたUNDPの第三者評価で指摘されるまでもなく
しっかりした事業評価システムがないのは大きな問題でした。
過去に実施した活動の効果が分析されず
成功事例の教訓の共有も十分ではなく
組織として、
経験を次の活動に活かす仕組みができあがっていません。

いまでは800以上の村落を対象にして
毎年何千という数の村落開発の支援事業を展開しています。
でも、その結果を評価する体制や仕組みがないのは
せっかくの学びの機会をムダにしていることになります。

今回の会議ではこれを改善するため
明日は新しい評価システムを提案します。
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  1. 2005/10/12(水) 23:36:43|
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学びの仕組みを提案

2005.10.13 Thu

きょうの会議では
モニタリング・評価(M&E)に関して
一つの提案をしました。

少し専門的な話になりますが、
開発支援事業におけるM&Eには
次の3つの目的があります。
・Management
・Accountability
・Learning
実際のM&Eではこれに加えて
「誰が」ということも重要にありますが
ひとまずここでは割愛します。

きのうも書いたように
CDRTでは、これといったM&Eシステムがないまま
村落開発の支援活動を実施してきました。
これは大いに反省するべきことですし
いつまでもこのままでいいわけがありません。

きょうの提案というのは
M&Eシステムそのものというよりは
その前提となる仕組みや文化の創造を目指したものです。

M&Eシステムは今年中には導入したいと考えています。
ただ、M&Eシステムが機能するには
組織の中の一人ひとりが
「学ぶ方法」を身につける必要があります。
このためにまずは、
12月に毎年恒例の全スタッフを対象とした
「レビューワークショップ」をヤンゴンで開催します。
ここでスタッフの経験や現場で学んだ教訓を
プレゼンしてもらうことにしています。

ただ、ワークショップでいきなり
「あなたが学んだ教訓を共有してください」
なんていっても、そう簡単にはいきません。
そのための準備が必要です。

きょう提案した「学びの仕組み」はいたって単純です。
まずは、日々の仕事の目標を明確にすること
目標に沿ってアクションをとること
とったアクションをふり返ること。
あとは、このアクションとふり返りを繰り返し
その繰り返しから気づいた教訓を引き出す。
これだけです。

具体的な方法としては
日々の仕事をふり返る「アクションシート」と
学んだ教訓をまとめる「レッスンシート」を提案しました。
両方とも単純なことですが
地道な積み重ねが大切です。
学びは自然発生するものはありません。
ましてや、グループで共有するには
何らかの「仕組み・システム」が必要です。
また「学び」を文化として組織に定着させるためには
一人ひとりがアクションとふり返りを習慣化する必要があります。

会議に参加したシニアスタッフの中からは
ネガティブな反応もありましたが
ひとまずは今後2ヶ月間、
この仕組みを使って12月に備えることになりました。

しばらくしたら現場へ行って
その具合を見てみようと思っています。
いまから2ヵ月後が楽しみでもあり、不安でもあります。
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  1. 2005/10/13(木) 23:55:00|
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なが〜い会議

2005.10.26 Wed

うちのオフィスではたま〜にスタッフ会議をします。
1、2ヶ月に1回程度でしょうか。
プロマネが「そろそろやるか」みたいな感じで。
でも、いったん始めると
いつも時間がかかって困ります。

会議をやってると
仕事をしているかのような錯覚に陥るのでしょうか。
現場の村へ行っただけで
仕事をしたと勘違いしているのと同じ次元です。

きょうなんて2時間半もやってました。
無駄に長い会議は必要ないと思うのですが
そういう問題意識を持っているスタッフはあまりいません。

会議の時間の8割はコメントの交換で占められる
と聞いたことがありますが
本当にそんな感じです。
肝心なことを決めるのには
そんなに時間がかかるものでもありません。
しっかりと準備さえできていれば。

ヤンゴン事務所では11人のスタッフが勤務しています。
構成としては
プロジェクト活動の実施部門(Program)に4人と
管理部門(Administration)に7人です。
実施部門に4人とはいっても2人はマネジャーですので
実際にはどちらの部門にも関係しています。
それに他の人も必要に応じて
どちらの役割も果たすことは日常的によくあります。

一応きょうの会議はこの構成で話が進みました。
まずは技術的な話で1時間ほど。
残りは購買・調達、予算・会計管理、人事などで1時間半弱。

いつも問題だなあと思うのは
関係のない議題であっても
すべての人がその場にいることです。
技術的な話をするのに
管理部門の人が黙って座ってつまらなそうにしています。

もし「周知」が目的であれば
議題を事前に紙に書いて配るなり
それが面倒であれば
議論に入らずに読み上げればいいことでしょう。
そのあとで必要な議題を
関係する人で討議すればいいことです。
全員が出席していても発言する人は限られています。

「あーでもない」
「こーでもない」
なんてやっていると
すぐに脇道に逸れてしまいます。
脱線話に付き合わされるのは苦痛ですし
手持ち無沙汰の人を見ると気の毒な気がします。

日本の会社、JICA調査団、国連のプロジェクト組織などで
いままでに会議を経験してきましたが
「いい会議」にお目にかかったことはあまりありません。

自分だったらこうするのになあ
と思いながらも出席しています。
本当はちゃんと提案すればいいのでしょうが
お恥ずかしい話
そうするのもなかなか気が引けてしまいます。

本当はすごく大切なことなんですけどね。
うちのプロジェクトは
「住民参加」を原則にして実施しているというのに
自分たちの会議では参加できていない人がいるわけです。
言ってることに行動が伴っていません。

会議といえども
そこからマネジメントのレベルがわかってしまいますね。
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  1. 2005/10/26(水) 23:02:16|
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CDRTって何の略?

2005.10.27 Thu

きょうの午後
ある業者から電話がありました。
いつもとまったく変わらない電話です。

管理部門のオジサン(Admin Officer)が対応しています。
これまたいつもの大声で、しかも早口。
どうやら、うちの組織名を伝えようとしているようです。

CDRT...

CDRT...

CDRT!!

でも、ミャンマー人の業者ですから
英語の聞取りはあまり得意ではないようです。
いきなりCDRTと早口で言われたら
誰でも聞き返すのは普通でしょう。

同僚は説明しはじめました。

"C as in Cat."
"D as in Dog."
"R as in Rat."
"T as in Tiger."

というぐあいです。

わたしはあまり気にもとめずにいたのですが
ちょうどそのとき同じ部屋に居合わせた秘書の女の子が
ボソッと。

"Animal project."

動物園 うんうん、そうだ、そうだ。
うまいこと言うなぁ〜。
たしかに、
個性のある動物が集まった組織だよなあ。

電話で話し終わったオジサンも
納得して笑っていました。

ちなみに、CDRTとは
Community Development for Remote Townships
の略です。
お間違いなく。
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  1. 2005/10/27(木) 23:12:52|
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