要領よく書くには

2007.12.02 Sun

【2007年114冊目】
ドキュメントハックス-書かない技術
石黒由紀 (著) (マイコミ新書 2007年9月)
★★★★☆

ここ数年「○○ハックス」という言葉を目にすることが多くなった。要は、要領がよい人の仕事術やコツのようなものとわたしは理解していたが、語源は「ハッカー」と同じらしい。話が逸れるが、ハッカーと他人のコンピュータシステムに侵入して荒らしまわる「クラッカー」とは区別されることは最近になってようやく知った。ハッカーというのは悪い奴の代名詞だと思い込んでいた。

ウィキペディアで「ハッカー」調べると、「コンピュータや電気回路一般について常人より深い技術的知識を持ち、その知識を利用して技術的な課題に対して最小限の手間で最大の効果を生み出す人々のこと」とある。「最小限の手間で最大限の効果」という定義はちょっと想像していなかったが、なるほど本書の内容とも合致する。

さて本書は、ドキュメント(仕事関連の文書)作成に関する「ハックス」だが、いわゆる文書の書き方を指南したものではない。ハックスの名のとおり、いかに要領よく所与の目的を達成するドキュメントを作成するかが主眼だ。しかもチームでの作業を前提としている。これはちょっと新鮮だった。

キモは、「品質(ゴール)の明確化」と「プロセス(手順)の明確化」にあるらしい。この二つが、ダラダラ仕事をしないでサクッといいものを作るコツのようだ。いつも「より良いドキュメント」を目指して、際限なく時間と労力を費やしてしまうわたしには耳が痛いと同時に参考になった。

  1. 2007/12/02(日) 13:48:00|
  2. 【本】 ビジネス|
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紆余曲折の末、出張へ

2007.12.05 Wed

もう行けないものとあきらめていましたが、最後の出張が実現しました。きょうからチン州へいってきます。

もともとの目的は、村人による成功体験を共有するワークショップを見に行くことでしたが、残念ながら、これには許可が間に合いませんでした。この2週間はこれまでになく、出張許可を得るのに苦労させられ、改めてミャンマーで仕事をすることの難しさを痛感させられました。

当初は、11月28・29日のワークショップに間に合わせるため、24日にヤンゴンを出発する予定でした。チン州の最寄空港があるカレイミョーへは毎週水・土曜日しかフライトがないためです。ところが、23日の正午まで待ちましたが許可は下りず。次に可能な出発日である28日の前日にも下りず。とうとう、いままでいろいろ準備してきたワークショップは見ることができなくなりました。そして、許可が下りたのが、何とも間の悪いことに28日でした。もう「ミャンマーらしいなあ」としか思えませんでした。

それでも、わたしにとっては最後の出張ですし、いろいろと現場のデータも収集したいので、12月5日から8日まで出張することを決めました。すると今度は、航空会社から12月8日のフライトをキャンセルするという知らせを受けました。これでは帰りが12日になってしまい、他の仕事にも支障をきたすので行けないとあきらめるしかありませんでした。政府がよくなったら、今度は航空会社かよ。ま、この会社は政府のようなものですが。なにせナンバー1の娘婿の会社ですから。

ところが、今週月曜日に入り、12月8日のフライトは通常通り運行することが再度決まったのをうけ、今日から8日まで出張へ行くことにしました。

話によると、他の国連機関の職員に対しても、政府の出張許可が遅れているようです。9月のデモのことで、政府が国連に対して嫌がらせをしていると見る向きもあるようです。ほかにも、海外で研修を受けるためにパスポート申請をしたものの、発行してもらえないというミャンマー人スタッフも何人かいます。

まったくひどい話です。普通の国じゃありえませんよね。「ミャンマーの常識は世界の非常識」というのを絵に描いたような一連の出来事です。

  1. 2007/12/05(水) 13:59:35|
  2. 仕事もろもろ|
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本来の城

2007.12.09 Sun

【2007年115冊目】
戦国の城
小和田哲男 (著) (学研新書 2007年6月)
★★★☆☆

かなりマニアックな本だ。しかも、城といっても、いまわたしたちが目にしている大阪城や姫路城などの近世のお城ではなく、「戦国の城」ときている。

面白かったのは、戦国の城には戦闘のための様々な仕掛けがデザインされていたということ。細かな説明や描写が素晴らしい。また、戦国の城は国によってデザインが大きく異なり、その多様性には驚かされる。数多くの城が建設され、数キロ四方のエリアに5つも6つもあったという。

日本に帰ったら、一見何もない野山にかつて立っていた山城を探してみる旅をしてみたくなった。

  1. 2007/12/09(日) 22:54:35|
  2. 【本】 歴史・社会|
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予想外に長い帰路

2007.12.09 Sun

予定よりも1日遅れで出張先のチン州から戻ってきました。無事に戻れたことには感謝しなければいけませんが、その道のりはたいへんでした。

実は、恐れていたフライトキャンセルがありました。行く前からどうもいやな予感はしていたのですが、まさか現実のものになるとは。予定では、8日(土)の午後便でヤンゴンへ戻ってくるはずでしたが、前日7日の午後になってキャンセルが発覚しました。

最後の最後でやってくれました。

もう何ともいいようがありませんね。最大級の罵倒が適当かと思いますが、それも思いつきません。このキャンセルでどれだけの迷惑を被ったか。スタッフはもとより、家族にも迷惑をかけました。これはいったい誰が補償してくれるのでしょう。こんな非道が許されるのか。

航空会社のエアーバガンは、フライトを前提にして旅程を立てていた利用客のことをまったく考えていません。キャンセルの理由はもちろん説明なし。乗客数が思ったよりも少なくて飛ばせなかったのか、どこか別の路線で政府高官か誰かのために機体が必要になったのか。ミャンマーでは公正なメディアが皆無なので、こういう不祥事を起こしても叩かれることはなく、権力に近い人間は好き勝手やり放題です。

この国のずるく汚い部分を嫌というほど見せつけ、体験させてくれました。まったくヘドが出そうです。

ミャンマーの常識、世界の非常識。

とりあえず、文句ばかり言っても何も始まらないので、別のルートで帰ってくるしかありません。なにせ次のフライトは翌週の水曜日ですから、それまで待つという選択肢はありえません。

ルートはこんな感じです。一報を受けたチン州ティディムからカレイミョーまで車で3時間。そこで7日夜を過ごす。翌日は、カレイミョーからマンダレーまで車で移動。距離は224マイル(約360km)で、約10時間はかかります(幸いいまは乾期で道路条件がよい)。その日のフライトはすでに満席ということで(おいおい、そこまで迷惑かけて席ぐらい用意しろよ)今日9日の朝の便でヤンゴンへ戻る。

こう書くとたいしたことがないようですが、これがたいへんでした。帰路の変更に伴う陸路での通行許可の話など、何ともバカバカしい。でも、もう否定的なことを書くのは疲れました。

ティディムを出発した7日17時からマンダレー空港へ送り届けてくれた今日7時まで、38時間ずっと付き添ってくれたスタッフには本当にお世話になりました。予期していなかった迷惑をかけたのに、嫌な顔を一つせず気持ちよく道中をともにしてくれました。この人たちへの感謝と尊敬の念をもって、とりあえず今日の記事は前向きな気持ちで終えることにします。

  1. 2007/12/09(日) 23:25:00|
  2. 北チン州|
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桜の夢

2007.12.10 Mon

12月初旬のチン州は桜の季節です。

ちょうど3年前のチン州でも、桜を見て感動したことを思い出しました。木の数はそれほど多くはありませんが、沿道にある桜は心を和ませてくれます。

この写真は村で咲いていた桜を撮ったものです。

スタッフの一人に、サクランボをチン州で実らせ、貧しい人の生計向上に役立てたいという夢をもっている人がいます。この人は栃木県にあるアジア学院での留学経験があり、そのときに訪れた岩手県のサクランボ農家が忘れらないようです。チン州ではこれだけ桜の木があるのに、その実は渋柿のようで乾燥させてからしか食べられません。

この4年間を通じて、ミャンマーの人たちには本当にお世話になったので、一人でも多くの人の夢の実現をお手伝いしたいと思うようになりました。また、そうすることで、ミャンマーとのつながりを維持していきたいです。

  1. 2007/12/10(月) 23:14:45|
  2. 北チン州|
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