行動の指針

2007.05.01 Tue

【2007年35冊目】
中国古典からもらった不思議な力
北尾吉孝 (著) (三笠書房 2005年7月)

「義を見て為ざるは勇無きなり」(論語)

ホリエモン氏がニッポン放送を買収しようとしたときに、立ち上がってそれを阻止したのが本書の著者である北尾さんでした。そのとき、この言葉が心にあったそうです。

たしかに、自分の中によい言葉をもっている人は、それが行動の指針となり一貫性を得ることができると思います。ロビン・シャーマも、繰り返し「マントラ」を唱えることで生活の質が大きく改善されるといっています。

よい言葉は、落ち込んでいるときに元気づけてくれたり、道をはずしそうになったときに諌めてくれたり、行動を逡巡しているときに背中を押してくれたり、心がざわついているときに静めてくれたり、さまざまな場面で助けてくれるように思います。それぞれの場面で使える言葉を持っている人は強いでしょう。

ただ、中国古典を活用して世俗的成功を手に入れるための「処方箋」を示すという本書の目的はどうなのでしょう。こればかりは、読者に大きく依存しているように思いますが。

いみじくも本書では、「胆職」という言葉でそれを示しています。単に言葉を知っているというのは「知識」、それを自分なりに消化するのが「見識」、行動にまで高められるのが「胆職」。

やはりロビン・シャーマがいったように、よい言葉に巡り会ったら、「少なくとも1日200回、4週間にわたって」それを繰り返すくらいのことが必要でしょう。それができれば、世俗的成功も人生の充実も夢ではないかもしれませんね。

いずれにしても、本書ではそうした言葉に出会えるチャンスは十分にありますし、何よりも中国古典に親しむための入門書としてはおすすめできます。

わたしにとっては冒頭の言葉もそうですし、次の言葉がとくに心に響きました。でも、1日200回繰り返すには長すぎるかも。

「冬日の閉凍や固からずば、則ち春夏の草木を長ずるや茂からず」(韓非子)

  1. 2007/05/01(火) 22:34:00|
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出張延期

2007.05.02 Wed

本当は今日から出張の予定が、許可が下りずに断念することに。

現場への出張は担当役所の許可が必要で、国連機関の場合は出発日の3週間前には申請が必要となっています。わたしは日本へ帰国する前、つまりほぼ1ヶ月前に申請したのです。しかし、なんと役所がわたしの申請書を紛失し許可の手続きがとれなかったとか。書類は見つかったようですが、すでに上にお伺いを立てる時間はなく、これが理由で許可が下りなかったというわけです。なんともお粗末。

しかも、これが初めてではなく、実は今年2月に予定していた出張も、書類の紛失によって許可をもらえませんでした。まったくこちらには落ち度がないのに、泣きを見るのはこちらです。これが反対の立場で、許可が下りたあとに、仮に何かの都合で出張に行けなくなっても、取りやめることはできません。ポーズとして行って帰ってくることはしないといけないらしいので。すべて上への恐れからなのですが、組織の中の都合を優先する情けない体質がよくわかります。

今回行くことになっていた場所への出張は、今日再申請をしましたので、行けるのは3週間後ということになります。まあ、役所が書類を失くさなければの話ですが。

  1. 2007/05/02(水) 22:09:00|
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流されないように

2007.05.03 Thu

昨日書いたように、これで予定していた出張が少なくとも3週間は延期になってしまいました。せっかく計画していた新しいことを試す機会が遅れて残念なのですが、一方で、あ、これで現場へ行かなくてもいいんだ、楽だなあ、と安心する自分がいるのも事実です。

このようにわたしの仕事には絶えず楽なほうへ流される理由がたくさんあります。周りの同僚はみんなミャンマー人で、なんとものんびり仕事をしています。それに、わたしの仕事には、「これやれ、あれやれ」という明確な指示はなく、ほとんど期限らしきものもないので、ついついダラダラしがちです。流されようとすれば、いくらでも流されます。こんな状況って珍しいのでしょうか。

以前は、こんな環境では働けない、刺激がない、周りにできる人がいない、などとあげつらっていたのですが、これこそ自分を律することを試されているのではと思い始めています。

ま、「いまさらジロー」(死語?)ではありますが、そんなわけで自己管理を徹底しようとしているわけです。

  1. 2007/05/03(木) 23:17:00|
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自己管理ツールの入手元

2007.05.04 Fri

手帳のほか、自己管理のもう一つのツールとして最近になって使い始めたのが「タスク管理」です。まだまだ使いこなせていませんが、いい感じです。

普通のタスクリストとも似ているのですが、違うのは、タスクを細かく設定するということと、正確に時間を見積もること、実行する順番に列挙するということ。もう少し細かいこともありますが。

やってみようと思ったのは、「スピードハックス」という本を読んだことがキッカケでした。この本を見つけたキッカケはというと、著者の書いたブログでした。さらに、そのブログを見つけたキッカケはというと、たしか、その本を紹介したメールマガジンを読んだことだったような。

つまり、「メルマガ→本に目をつける→ブログ→本を購入・読む→ブログ」という順番だったのですが、いちばん役に立ったのはブログでした。本を読んでやってみたいなと思ったときに、再びブログをチェックするとそこでタスク管理ツールのエクセルシートが公開されていて、それをほぼそのまま使わせもらっています。

このブログは「シゴタノ!」といいます。検索すればすぐに出てきます。タスク管理に限らず、一見の価値ありです。

  1. 2007/05/04(金) 22:18:00|
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清濁併せ呑む

2007.05.05 Sat

【2007年36冊目】
中国古典の人間学
守屋洋 (著) (プレジデント社 1984年9月)

中国古典を通じて理想のリーダー像を描こうという試み。名著12編のダイジェストが収められている。

孫子、老子、荘子、韓非子、菜根譚、論語、孟子、貞観政要、戦国策、史記、三国志、十八史略

印象に残ったのは、徹底的な性悪説に立脚する『韓非子』と正反対の『孟子』。中国のリーダーは性悪説に基づいて政治を司っているというのが著者の持論だが、そうであれば、たしかに日本の歴史や思想は生易しく、甘いものと映るのかもしれない。これは、安岡正篤先生も述べられていることで、先生が中国の研究を始めたのも、日本の歴史は純良でちょっと物足りない田舎的である一方で、中国は「治乱興亡の甚だしい、劇的な、そして文化的に興味深い」という理由からだとか。たしかに、夷狄に囲まれ、制服支配と退廃堕落を三千年にわたって繰り返した歴史はちょっと他にはないのかもしれない。

もう一つ、面白かったのは、『荘子』と『戦国策』。どちらも寓話やたとえ話の類をふんだんに用いて説得を試みる点が面白かった。『荘子』では発想の転換による大局観を説き、『戦国策』では説客による言論活動と権謀術数の手口がまとめられている。それらの論法はさすがと思わせる。わたしの常識不足だと思うが、「木鶏」、「朝三暮四」、「蝸牛角上の争い」、「逆鱗に触れる」、「まず隗より始めよ」、「漁夫の利」など、改めて説明されると新鮮であった。わかり易く、かつ説得があり、スタッフや村人との話でも使えそうな気がした。

謙虚さの裏にあるしたたかな打算、駆け引きの巧妙さなど、論語で説く「徳」とはいかにも隔たりがあるようにみえるが、それらを一切合財、受容できる懐の深さが中国なのだろか。

  1. 2007/05/05(土) 23:11:00|
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