出会ったぁ〜

2006.12.08 Fri

11月18日に訪れた村で面白いことがありました。

村の水・衛生委員会との集会が終わったあと
ある村人がわたしに写真を見せてくれました。
よく見ると、日本の写真屋さんで現像するともらえる
簡易アルバム(薄くて、1ページに2枚入るやつ)です。

見ると、日本人が写真が写っています。
おお、これはもしかして、捜し求めていた・・・

今年の5月に「世界ウルルン滞在記」という番組で
ミャンマーのある村が取り上げられました。
チン州の村で、「石引き」の儀式があったり
女性の顔にイレズミがあったりすることから
チン州でも南部だろうと想像がつきました。

チン州南部といえば、
うちのプロジェクトが活動している地域です。
もしかしたら、対象となっている村かも。
とはいえ、実際には確認ができずにいました。
この地域のスタッフに聞いても
日本のテレビ局が取材に来た村はいくつか知ってるようですが
どれが「ウルルン」の村かはわかりません。
彼らにとっては、日本のテレビはすべてNHKですから。

で、今回の出張でわたしが訪れた唯一の村が
なんと、その「ウルルン」の村だったのです!

写真を見せてくれた人は
この村の村長さんで、集会でも活発に発言していた人です。
この人が、日本から来た若い役者(斉藤祥太)さんを
ホームステイさせてくれたお父さんの長男でした。

集会のあと昼食をとり
そのお父さんの家に遊びに行きました。

あ、そうそう、このお父さんだ!
見覚えがあるよ!
思わず、記念撮影!
Ururun
向こうは、お前は日本人なのか?と聞いてきます。
孫と思われる小さな子どもは
「この人も日本人なの」といっています。
お母さんに日本のテレビのことを聞くと
「ショウタ、ショウタ」と、
2月にホームステイをした彼の名前を呼んでいました。
ちゃんと覚えてくれてるんですね。

でも、一つ驚いたのは
お父さん一家が、
ウルルンで出てきた家には住んでいないこと。
まるで小さな小屋に住んでいるかのように写してありましたが
実は、家族が生活しているのは
その小屋のすぐ隣の2階建ての立派な家です。
小屋は物置程度にしか使っていないとのこと。
でも、テレビではその大きな家は出てきません。
意図的に画面から消していたのでしょう。

え〜、なんだ〜、そういうことだったの?
きっとテレビでは「秘境」を売り物にしたくて
少しでも現代的なものは画面からはずしたのでしょう。
これって、「ヤラセ」ってやつなのかな???
それとも雰囲気を出すための「演出」といえばいいのかぁ?

ヤンゴンに戻ってきたからビデオに撮った番組を見直してみると
やっぱり・・・、学校の校舎や給水施設などは映っていません。

せっかく、うちのプロジェクトで支援したのに・・・
まあ、それは冗談ですが。

それに、テレビでは村人はみんな民族衣装を身に着けていましたが
男性ははズボンと襟付きシャツという普通の服装です。
食事は、いかにもという古い木製食器で食べていましたが
わたしが昼ごはんを食べたように皿もコップもあります。
村の人たちは外国からのお客さんだと
とくにこういう「お客さん用」のものを出してくれるはずです。
食べているものも、ヒエではなく米を食べています。

司会の徳光さんがいっていた
「いまでも、こんな生活をしている人が
 この地球上にまだいるんですよね〜」
というのは何だったんだ?!

テレビの撮影クルーも、
まさかあの番組を見た日本人が
この村に来るとは思っていなかったのでしょうね。
かなりの脚色があることがわかり
ウルルンファンのわたしとしては
ガッカリしてしまいました。

でも、村の人たちはいいます。
「ショウタが、ちゃんと石引きの儀式に参加したのは驚いたよ。」
「石引き」というのは、
墓として使うための大きな石を(たたみ一畳ぐらいはある)
村の大勢の男たちが「ヒュー、ヒュー」と奇声をあげながら
山を越えて運んでくる儀式です。
この儀式に参加したため
「ショウタは野山を駆け回って、生傷が絶えなかった」そうです。
ちなみに、上の写真にあるのが、テレビに出てきたその石です。

演出はいろいろとあったようですが
斉藤祥太さんは真剣に村の人たちと交流したようでした。

わたしは
あのお父さんにあえて嬉しかったぁ。
テレビではいかにもワイルドな男という感じでしたが
実際には、物静かでおとなしい人という印象をもちました。

  1. 2006/12/08(金) 10:27:34|
  2. 南チン州|
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学びの方法を実践

2006.12.09 Sat

ずっと暖め続けてきたアイデアをひとつ
ようやく実行に移しました。

それは日本人の開発関係者の仲間と
アクションラーニングをすることです。
それがようやく今日、実現しました!

直接のきっかけ、というか私の背中を押したものは
11月10日の「ミャンマー開発研究会」での
発表の失敗だったような気がします。
アクションラーニングを含む多様な学びの方法を
参加者のみなさんに使ってもらうことを目標としていたのに
わたしの至らなさから、
またまた「あとにつながらない」ことが明白でした。
これではくやしいし、お節介なようですが
他の人にも学びの方法を実践してほしいので
やる気のある方とは継続して関わっていきたい思いました。
もちろん、汚名を挽回したいな、というのもあります。

そのほかにも、やろう、やろう、と
ずっと考えてきた理由は二つありました。
一つは、スタッフにアクションラーニングを勧めているので
自分でも実践してみないといけないと思っていたこと。
もう一つは、自分がCDRTでやっていることに対して
外部の人からのフィードバックをもらいたかったいうことです。

参加者は私を含めて3人と少なかったのですが
やってみて発見がいろいろとありました。

きょうは初回なので
まずは仲間の間で共通理解を得ることを目指しました。
そもそも、
なぜわたしがアクションラーニングをやろうと思ったか
アクションラーニングとは何か
というあたりは軽く説明させていただきました。

そのあとでTriadsという
アクションラーニングの本にはよく書いてある
ALを体験して理解するアクティビティをしました。
これは3人でおこなうもので
1人が発表者、1人が質問者、1人が観察者になります。
発表者は、自分が抱えている問題や課題について話し
質問者は、発表者がその問題を再認識したり、別の角度から見たり
考えてもいなかった新たなアクションをとる気になったり、するように
とにかく質問の形でフィードバックをします。
観察者はその2人のやり取りを観察して
コメントやフィードバックをします。
各自がすべての役割を体験できるように3回おこないます。

この体験版アクションラーニングをやってみて
発表も質問もとても難しいなというのが正直な感想でした。
発表に関しては、時間的制約がある中で
質問者に対してどこまで問題の背景などの基本情報を説明するか
質問に関しては
相手が発表した問題をすばやく理解して、
相手のために役立つ質問をいかに瞬時に考え出すか
なかなかできないものです。

いきなり、わたしにアクションラーニングをやらされた
スタッフの苦労がようやく理解できました。

次に、わたしが「プロジェクト」としてやっている
「学びのリーダーの養成」の活動とこれからの計画について説明し
2人の仲間にも、
これから実施していきたい個別プロジェクトの
目標およびアクションを考えてもらいました。

次回は1月13日に集まることになりました。
そのときはあと2人仲間を増やすことを画策中です。

それまでに、わたしが「プロジェクト」でやることは
月曜日からのラカイン州での出張と
1月中旬にある年次ワークショップの準備です。

ラカイン州への出張では
学びのリーダーたちと会いアクションラーニングをおこない
学びのリーダーとしての過去の活動を振り返り
チームとしてのプロジェクトを計画します。
今日の経験はアクションラーニングの導入に役立ちそうです。

年次ワークショップへ向けては
現場マネジャーに使ってもらう研修マニュアルの改訂
および彼らを対象にした1日WSの準備、
また、学びのリーダーには今までの成果を
ワークショップで発表してもらおうかなと思っているので
その準備のための1日WSを準備をします。

  1. 2006/12/09(土) 22:01:00|
  2. 「学びのプロ」の知識|
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東ラカイン州へ出張

2006.12.11 Mon

きょうからまた出張です。
今回は東ラカイン州チャウトーへ。
昨年の10月から数えると
今回で4回目となります。
パイロット事業を始めて1年を経過した住民組織の様子
スタッフの成長が楽しみです。

帰りは18日になりますので
ブログ再開は19日を予定しています。

  1. 2006/12/11(月) 11:44:02|
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今回の出張のねらい

2006.12.11 Mon

今回はいつもより遅めの飛行機で現場へ向いました。
いつもは朝6時ごろのフライトが多いのですが
きょうのは11時発の予定。

飛行機は11時15分頃に離陸。
新首都ネイピドーを経由してシットウェーには1時すぎに到着。
ちょっと休憩したあと車でチャウトーへ。
チャウトーには5時すぎに着きました。

今回の出張の目的は大きく二つ。
第一に、1年前から実施してきた村の自立発展を支援する
"Exit Strategy"のフォローアップをすること。
第二に、「学びのリーダー」のフォローアップおよびサポート。

自立発展の支援方法に関しては
自分の中でも考えがかなり明確になりつつありました。
基本となる原則は二つだけ。
・開発つまり変化を起こすには行動するしかない。
・よりよい行動をとるために振り返りをする。
あとは行動と振り返りを繰り返すだけです。

行動のほうは、当事者にとって意義のある目標を設定することで
促すことができるということは経験からわかってきました。
(もちろん、うまくいかない組織も多くあります)
ただ、振り返りのほうはどうしたらよいかわかりません。
一つ考えていたのは、目標を設定すると同時に
評価の項目、基準、方法なども具体的に設定することで
指標に基づいた振り返りを促せるだろうということ。
ただし、いくら指標があって、データを集めても
本人たちがそれを活用しなければ意味がありません。
それを支えられるのは、いちばん近くにいる現場スタッフです。
だから、結局は現場スタッフにかかってくるわけです。

でも現状では、現場スタッフ自身の振り返り能力が弱い。
振り返るということは、
自己モニター・自問自答⇒自己コントロール・自己改善
という流れで進むと思います。
ところが、この前半の部分がなかなかできないものです。

もし村の人たちに行動の振り返りをしてもらいたければ
やはり最初は、他人が手助けする必要があります。
スタッフと話をしていても、村人と話をしていても
つくづく思うのは、
振り返りは、自然にはなかなか身につかないということです。
そこで、振り返りを習慣化するには、
外からの「問いかけ」しかないと思うようになりました。
ただ、その「外」である現場スタッフが
振り返りのために自問自答できていないので
何を問いかけていいかわからないといった状況です。

いくら口で
「この指標に基づいて自分たちの行動をモニターして、
 次の行動の修正に活用してください」
と村人に伝えたところで
実際にできるようになるものではありません。

ですから、今回の出張で設定した自立発展の支援活動の課題は
・目標の評価を見据えた指標設定
・データ収集を含めたグループ活動の文書化
・振り返りのための問いかけ
の三つでした。
ただし、三つ目に関しては、
どうすればスタッフができるようになるのか、
ほとんどアイデアがありませんでした。

「学びのリーダー」のほうはというと
・アクションラーニングは使える!という実感を持ってもらう
・チームのメンバーがワクワクするようなビジョンを設定してもらい
 これからの活動を継続していくためのやる気を高める
という二つの目標がありました。

チャウトーに着いてすぐにスタッフと打ち合わせを始め
翌日の集会の準備をして
きょうは夜7時すぎに仕事を終えました。

  1. 2006/12/11(月) 20:56:00|
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今回はうまくいった!

2006.12.19 Tue

きのう出張先のラカイン州から戻りました。
この1年間付き合ってきた
チャウトー・タウンシップのスタッフや村の人たちと会い
いろいろと話を聞いたり、質問をさせてもらいました。

チャウトーは思ったよりもかなりに寒く
すべての仕事を終えて帰宅する日になって
急に体調を崩してしまいました。
朝晩関係なく、7日間ぶっ続けで気を張っていたので
仕事を無事に終えてホッとして気が緩んだのか
帰る日の朝に起きると喉の痛みを感じました。
昼ごはんを食べるころには
どんどん体調が悪くなっていき
飛行機でヤンゴンに着いたときにはかなりの熱でした。
家に着いて熱を測ると38度を超えていて
食欲もなく、薬を服用してすぐに寝ました。
幸い、きょうの昼過ぎには体調は回復しましたが
相変わらず、現場出張を終えると体調を崩してしまうのは情けない。

今回のチャウトーでの仕事はかなり満足できました。
いままで1年間付き合ってきた
スタッフの成長がはっきり見えましたし
彼女たちが支援している村の住民組織も
大きく様変わりしていました。
また、東ラカイン州の「学びのリーダー」との再会、
そして新たな試みも実り多いものでした。

ただ、このエリアを統括する副マネジャーの言動には
これからの不安を予感させるものがありましたが・・・

明日からまた出張中の記事を更新していくことにします。

  1. 2006/12/19(火) 22:39:51|
  2. ラカイン州|
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