学びのリーダーWS初日

2006.05.01 Mon

ブログのシステムがまだ狂ってます。
とうとうコメントの投稿ができなくなりました。
とりあえず、記事だけは更新します。

きょうは「学びのリーダー」ワークショップ(WS)の初日でした。
24人が現場から参加しています。
一言でいうと「難しいなあ」という感じです。

自分の認識の甘さもありますが
スタッフの的外れな思考にまいってます。
なんで、そういう考えになるのかな〜?
ということがしょっちゅう起こります。
研修やワークショップはかなりの数やってますが
いまだに彼らの思考回路が理解できません。

「的外れ」というのはたとえば
「フィードバックによって学んだ経験は?」と尋ねたときに
村の電灯を交換して村人に感謝されたとか
両親の支援で大学を卒業できたとか
村の問題を解決して上司からほめられたとか
本を片付けずに置きっぱなしにして上司に叱られたとか
そういうことです。

いやー、こんな答えが連続して出てきたときには
さすがに「終わってるーぅ!」と絶望しかけました(半分本気)。

それは少し置いておき、全体のプログラムを紹介します。
・学び
・目標
・プロジェクト
という順番で三日間のワークショップを進めます。

これは
・学びには何が必要で、どのように学ぶかを理解し
・学びの原動力である個人の目標を明らかにし
・目標を達成するための活動を計画する
という流れです。

プロジェクトを計画することによって
WSの終わりが活動の始まりとなり
参加者が現場での活動を通じて学び続けることを期待しています。

きょうのプログラムです。
1.導入(自己紹介のアイスブレーカー含む)
2.「よい研修/WS」と「悪い研修/WS」(グループで議論)
3.WSのルールづくり(グループで議論)
4.「学びのリーダー」に対する周りの懸念事項(全体で議論)
5.「学びのリーダー」を始めるに至ったわたしの経緯
6.どんなときによく学べるか(グループで議論)
7.わたしたちがよく学べるとき(配布資料)
8.学びの三要素(?やる気、?方法、?環境)の紹介
9.「多様な学びの方法」の紹介(10手法)
10.各参加者による学びの方法の選択
11.CDRTでの経験(好きなこと、ワクワクすること)をふり返る

「学びの方法」がきょうのハイライトだったのですが
参加者の反応はそれほどでもありませんでした。
わたしのやり方がまずかったのでしょうか。
あまりにも地味な方法ばかりだったので
拍子抜けしたのかもしれません。
もともと学びに近道があるはずはないのですが
何か便利で手っ取り早い方法を
参加者は期待していたのかもしれません。

方法は、吉田新一郎さんの著書「学びで組織は成長する」で
紹介されていた手法のうち10の手法を紹介しました。
一人でできるものが5つ
二人でできるものが3つ
チームでできるものが2つです。

ワークショップを始める前は
個人レベルの学びを強調するあまり
仲間やチームでの学びを見落とすかと懸念していました。
でも、ふたを開けてみると
個人個人で「学びの方法」を選択したというよりも
グループで選択してしまっていて
「やりたいからやる」という感じが弱いように感じました。

まったく本末転倒な結果になりました。
このままでは単なる「かけ声」で終わるので
何とかして「プロジェクト」の過程で使う
「学びの方法」の具体的な計画を立ててもらいます。

また、きょうの終わりに書いてもらったジャーナルを読むと
どうも勘違いがあるようです。
「まず自分で実践して自分を変える」ことを強調したのに
WSの内容を他のスタッフと共有することに目が向いているようです。
たしかにそれも大切なのですが
まず学びのリーダーに期待するのは
「モデルを示す」ことです。

明日は、各自の関心やこだわりを
目標という形で表現してもらい
プロジェクトのアイデアにまで入る予定です。

  1. 2006/05/01(月) 23:47:07|
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学びのリーダーWS第一弾 終了

2006.05.03 Wed

3日間のワークショップが終わりました。

初日は静かなスタートを切りましたが
最後の最後には、多くの参加者が驚くほど元気になり
かなり盛り上がって終わることができました。

「終わりよければすべてよし」でしょうか?

初日は「学び」ということについて
少し理論的な話をしたのですが
多くの参加者にとっては難しかったようです。

また、学びのツールを紹介したとき
説明不足なのか口頭説明では理解できないのか
思ったよりも、盛り上がりに欠けました。
わたしの期待としては(自分の経験からも)、
ツールが紹介されると
「あ、これはこういうときに使えるな!」と
けっこう興奮してやる気が出るものですが
今回の参加者の多くはシーンとして
「それで?」という感じの反応でした。

また、初日に学びのツールを紹介したのは
日常の仕事を少し離れて
新しいことを学ぶ楽しさを知ってもらうためだったのに
元気が出ないで逆効果だったかもしれません。

わたしの紹介の仕方が悪いのか
ミャンマーの人にはこういう話が難しいのか
ちょっと意外に思った次第です。

二日目と三日目は
各自の関心やこだわりを実現するために
「プロジェクト」を立ち上げようとしました。
プロジェクトといっても
今までの仕事の延長にあるものですが
自分の中で何か引っかかっていることを
「仕事を通じて解くことで学ぶ」ことがその目標です。

半分くらいの参加者はこだわりを持って
なかなかセンスのよいプロジェクトを考えていました。
たとえば、村に「米銀行」を立ち上げる活動で
その持続性に問題があると考えている人は
どうすれば村人が米銀行を継続させていけるかという
課題に取り組むプロジェクトを計画しました。
また、トマトの種を配布する活動では
どうすれば種を受け取っていない農民へ広がるかという
課題を設定した人もしました。
これらのプロジェクトからは
各自のこだわりや問題意識をうかがうことができます。

一方で、なかには日常の仕事を
そのままプロジェクトにした人もいました。
わたしとしては
こだわりとして持っている問題意識や目標を
プロジェクトという形で日常業務から浮き立たせることで
とくに力を入れて取り組めるのではと期待していました。
ただこれも、わたしの説明が悪かったのか
すべての人には理解されなかったようです。

これらの失敗例の問題の背景には
どうも「受身の姿勢」があるように思います。

「学ぶ」ということには
自ら求めるという主体的な姿勢が不可欠ですが
うちのスタッフには
まだまだ「教えてもらう」という態度が見え隠れします。

最終日のそれも最後になって「元気」が出たのは
自分のこだわりをプロジェクトという形で計画して
それを他の参加者にプレゼンしたことで
本当の意味で、
自分がやりたいことを「所有」することが
できたからではないかと考えています。

明日からまた3日間、ほぼ同じ内容で
残り半分の「学びのリーダー」と
ワークショップをおこないます。
どうすれば早い段階で
参加者に主体的になってもらえるか
これが鍵を握りそうです。

ただ、自分の経験からいっても
ワークショップの途中では
何をやっているのかよくわからなくても
最後になって「あ、そうか、わかったぞ!」と
元気が出て盛り上がるのが理想の形かもしれません。

今回のワークショップは
ファシリテーターを務めたわたしにとっても
なかなか考えさせられることが多いものとなりました。
この3日間の経験を活かして
明日からのワークショップに臨みます。

  1. 2006/05/03(水) 23:09:36|
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成功はつくる

2006.05.07 Sun

常勝教育 今週の本

原田隆史 著
『カリスマ体育教師の常勝教育』
日経BP(2003年10月)

【今週の名言】
「まず、ゴールを決めてから
 そのために何が必要なのかを自ら導いていくのです。
 何かをしていて
 気がついたら日本一になっていたということはありません」p.41

目標を立てること、そして
それを達成するためにやり抜くことの大切さを
ひしひしと感じさせてくれる一冊でした。

著者の原田さんは
荒れていた大阪の市立中学校で
ほとんどゼロから立ち上げた陸上部を育て
7年間で13回の日本一を輩出した先生です。

「私の狙いは、陸上部を中心にした学校づくりでした。
 そこで、陸上部を組織化してリーダーを育てる、
 そこで育ったリーダーを各クラスや学校全体に送り出す、
 というサイクルを少しずつ整えました。」p.198

この考えは、
わたしがいま「学びのリーダー」を通じて
CDRTでやろうとしていることと似ていて
とても深い共感を覚えました。

本書では、
目標達成という成功体験を通じて
生徒を「自立型人間」へと変える
体験とノウハウが紹介されています。
これは、子どもだけでなく、大人にも通じるものです。

「5段階の心づくり指導」
?心を使う(目標設定)
?心をきれいにする(態度教育)
?心を強くする(できることの継続)
?心を整理する(結果の考察)
?心を広げる(ノウハウの蓄積と共有)

ビジネス、心理学、組織論、成功哲学、古典など
様々な分野を研究して
中学生向けに応用・実践してこられました。
きっと試行錯誤の連続だったろうということもうかがえます。
自分の体験から語っているだけに文章には説得力があります。

素晴らしいのは自らがまず実践して
モデルを示していることです。

「それまでの技術一辺倒の指導から
 生徒を変える、人を変えるための指導へ。
 そして何よりも自分自身を変える方法を探しました」p.8

文面から原田先生の厳しさが伝わってきますが
厳しい指導とは決して何かを無理強いすることではありません。

「厳しい指導というのは、
 スパルタ式に何本も走らせることではありません。
 一人ひとりの心を整理し、
 過去の後悔をふり切って気持ちを未来へ向かわせることです」p.167

また、生徒一人ひとりへの尋常でない思いも伝わってきます。

「彼を絶対日本一にしたい。
 なんとしても勝たせたい。」p.53

生徒たちのがんばりに加えて
原田先生の強い思い、固い決心、不屈の闘志が
奇跡といわれた結果を生んだのでしょう。

原田先生はいまは教師を辞め
教師や組織のリーダーを育てる活動をされています。
そこでも目標は
中学校の陸上部を日本一にしたときと同じで
自立型リーダーを育成し、勝ち続ける強い組織を作ることです。
そのために、三つのポイントを挙げています。

・自立型人間になるために自ら変わること
・成功のために欠かせない目標設定の技術を学ぶこと
・同士を増やして仲間と一緒に変革をうながしていくこと(p.219)

わたしが、まさに今やろうとしていることを
すでに実践して成果を上げているすごい人がいたのです。
大きな勇気と刺激をもらった一冊でした。

  1. 2006/05/07(日) 23:58:05|
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学びのリーダーWS ふり返り1

2006.05.08 Mon

先週は月曜日から土曜日まで6日間
ずっとワークショップをやっていました。
プログラムの内容は5月1日に書いたとおりです。
LL_workshop01

このワークショップは
組織の中で「学びのリーダー」を育て
CDRTを変えていこうという試みの一環です。

もっとも「学びのリーダー」とは
他人を変えようとする人ではなく
まず自分が変わることで
周りへ影響を与えていく人のことです。

偉そうなことを言っていますが
わたしにとっても自分を変えるのは難しく
参加者と一緒に変わっていきたいと思っています。

さて、6日間のふり返りを
これから何回かに分けて書いていきます。

まず今日は、
学びには何が大切か?ということです。

ワークショップ(WS)開始前に狙いを二つに絞りました。
参加者が
・自分の学びに責任を持つ
・現場でも継続して学ぶ

つまり、スタッフが主体的に学び、
自ら改善していけるようになることが目標です。

ただ「責任」という言葉を使ったのは
失敗だったかもしれません。

WS終了直前に参加者に聞いたところ、
帰ってきたコメントの多くは
「学びのリーダー」としての責任を感じたというものでした。

それはそれで素晴らしいのですが
「しなければならない」だけで
本当に学びを継続していけるのか疑問を感じました。

責任感や義務感の一方にあるのは
楽しさや歓び、充実感だと思います。

わたしはWSをやりながら
主体的に学ぶためには
「学びたい」という気持ちが大切なのだと思いはじめました。

実は、4月に一時帰国したときに
吉田新一郎さんにお会いしました。
そのときに、WSのアドバイスをいただき
まずは「学びの楽しさ」を感じてもらうのが肝心と
教えてもらっていました。

でも、そのときはわかったつもりでしたが
本当の意味はよくわかっていないことに気づきました。

今回のWSで、学ぶことの楽しさを知ってもらえたかというと
あまり自信がありません。
おそらく、全参加者43人のうち
学びの楽しさを体験できたのは2割もいなかった感触です。

では、どうすればよかったのか?
学びの過程で「わかった!」という達成感と
学びによって自分が成長していけるという期待感が
鍵を握っているような気がしています。

  1. 2006/05/08(月) 23:57:19|
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学びのリーダーWS ふり返り2

2006.05.09 Tue

先週、6日間のワークショップ(WS)は
前半と後半で参加者を入れ替えておこないました。
前半3日間は、北と南チン、モン・カインから24人が
後半は、カチン、東と北ラカインから19人が参加しました。

内容はほとんど同じですが
参加者の反応や結果は大きく違いました。

前半3日間はいろいろ失敗したと思っていたので
後半はその反省を活かしてうまくやったつもりでした。
たしかに、段取りはよくなり、時間配分もうまくいき
参加者が引っかかる部分もだいたいわかっていたので
説明のための材料を準備しておくことができました。

でも、6日間を終えてふり返ると
どうも前半グループのほうが反応がよかったように思えるのです。
なぜでしょうか?

自分なりに分析したところ
後半では、うまくできたことが
逆によくなかったのではないかと思い至りました。

授業や研修などで初めて触れる内容が
何となくはわかる気がするけど
でも何かモヤモヤしていてよくわからない
という経験が皆さんにはありませんか?

そういうモヤモヤ感が長く続くと
フラストレーションになりますが
これが適度な長さで続いたあとで理解できると
雲がパッと晴れて青空が広がるような
スッキリした気分になると思います。

これが
「わかった!」
という感覚でしょう。

わたしが参加した研修の経験から言っても
はじめのほうでは
何だかよくわからなくてモヤモヤしてるけど
それが終わりに近づくにつれて
一つひとつクリアーになってきて
最後にはそれこそ快晴になるというパターンがあります。
そんなときに限って
心底「楽しい!」と思える気がします。
自分で発見した感覚を味わえるからだと思います。
そしてこの楽しさ度は
はじめのモヤモヤ度や
そのあとの快晴度と比例しているようです。

この「わかった!」を経験した人は
学びの喜びを体験できたことになります。

さて、今回のWSをふり返ってみて
前半グループに対しては、
わたし自身も試行錯誤をしながらだったので
参加者にとって、わかりにくい部分も多かったでしょう。

実際、参加者に尋ねると
「初日と二日目はわからなかった」
という人が多かったように思います。
でも、最終日になると
「最後にわかって嬉しかった」
と答えた参加者も何人かいました。
彼らの顔を見ても
3日目には晴々した表情を多く覚えています。
気のせいかもしれませんが
こういう印象は結構当るものです。

これだけが原因ではないでしょうが
前半グループはかなり盛り上がって終わりました。
エネルギーに満ちているという雰囲気でした。

後半のグループでも
3日目になってわかったという人は多かったですが
どうも表情に元気がないというか
前半ほどは盛り上がることはありませんでした。
わたしは、この原因の一つが
自分で発見する喜びが足りなかったからだと理解しています。

WSを計画するときに
はじめは少し引っかかるなあと思うような内容にしておいて
最後にかけてだんだんとわかってくるという
プログラムがよいのではないでしょうか。

前半で問題を経験したわたしは
後半で少し親切にやりすぎていた気がします。

これからWSや研修をやるときの教訓として
「種明かしはあまり早くやってはいけない」
ということを学びました。

では、どれくらいの混乱がいいのか?
そのためには何をすればいいのか?
実は、まだよくわかりません。

でも、これからも試行錯誤を繰り返しながら
「適度なわかりにくさが、
 学び・発見の喜びを生む(だろう)」
ということを意識して
WSや研修をおこなっていきます。

  1. 2006/05/09(火) 23:00:37|
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