保健教育の実施体制

2005.09.01 Thu

きょうからまた研修が始まりました。
9月15日には現場で保健教育をスタートさせるために
その指揮をとる人たちを研修しています。

わたしが勤めるCDRTは
ミャンマーの国境地帯5州に散らばる837村落で
約40万人を対象とするプロジェクトです。
交通アクセスは想像を絶するほどたいへんです。
近くの街から歩いて4日や5日かかる村も多くあります。
首都ヤンゴンからは村レベルの活動を
マネジメントすることはとてもできません。
ですから、村の人たちの生活改善をうまく支援できるかは
現場スタッフの能力によって大きく左右されます。

今回の保健教育では全体の約半分である
454村落、約20万人を対象にします。
各村で保健指導員を一人ずつ養成して
その人たちに村人たちへの指導をしてもらいます。

いま研修をおこなっているのは
エリアレベルの保健教育スタッフ(AT)で
村レベルとの間にはもう一つのレベルがあります。
10村ぐらいの集まりをクラスターとよび
そこにスタッフ(CT)を一人ずつ配置します。
実は、エリアとクラスターの間には
タウンシップ(郡)があって
CDRTの活動はそこが中心をなっていますが
保健教育はエリアとクラスターを直接つなぎました。
つまり、保健教育の実施体制をヤンゴン本部から見ると
エリア⇒クラスター⇒指導員⇒村人
となり、これでも村人までかなりの段階を踏むことになります。
中央集権的な構造を持つ組織の宿命ですね。

ヤンゴン本部から管理するのは不可能ですので
保健でも他の活動でも、
エリアまたはタウンシップに活動の管理を任せています。

研修を受けているエリアトレーナーたちは
9月10日あたりに現場へ向かい
着任後すぐにクラスタートレーナーの研修にあたります。
辺境地域ということで
怖気づいているちょっと頼りない人もいますが
何とか仕事をこなしてくれるでしょう。
また、そのためのサポートをしていきます。
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  1. 2005/09/01(木) 23:32:52|
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国連ボランティアの万博デビュー

2005.09.03 Sat

UNV Logo
UN Volunteers take the stage at Japan Expo
(国連ボランティア、愛・地球博の表舞台へ)

9月1日、愛・地球博の会場で
ミレニアム開発目標の達成に果たす
国連ボランティアの役割について
UNV事務局長による発表と展示がおこなわれたそうです。

わたしは、万博会場には「国連館」というのがあるのを
恥ずかしながら知りませんでした。

ここで少し説明すると
国連ボランティア計画というのは、
1970年に設立された国連機関で
毎年7,000人以上の男女を
平和、救援、開発関連の活動のために世界中へ派遣しています。
現在では7割以上のボランティアが途上国出身だそうです。

わたしがスタッフたちと一緒に進めている保健教育でも
ミレニアム開発目標のなかの
「乳幼児死亡率の削減」
「妊産婦の健康の改善」
「HIV/AIDS、マラリア、その他の疾病の蔓延防止」
の達成を目指しています。

愛知万博のサイトや検索サイトなどもみましたが
悲しいかな、あまり話題にはなっていないようでした。
もちろん、UNV東京事務所のサイトには
このイベントについてのプレスリリースがありましたが
国連館のオフィシャルサイトのイベントカレンダーに
何も掲載されていないのには驚きました。
それだけ注目されていないということでしょうか。
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  1. 2005/09/03(土) 23:54:13|
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在外投票へ

2005.09.04 Sun

きょうは衆議院選挙の在外投票の最終日でした。
午後から大使館へと出かけて投票を済ませました。
ミャンマーでは2回目の投票でした。

しかし今回の自民党の選挙の闘い方は
国民をバカにしているとしか思えません。
「郵政民営化」に一本化して選挙をしようとしていますが
そんなことがはたして論点になるのでしょうか。
これで小泉政権が再び政権を維持すれば
そんな幼稚な議論に惑わされたとして
日本国民の知的レベルが疑われるでしょう。

これは何が論点になるかという選挙です。
国民の良識が問われています。
少なくとも、郵政民営化に賛成か反対かは論点ではない。
そんな総論だけで結論が出るわけがない。
議論のレベルが低すぎる。

この4年間というもの小泉政権はいったい何を成し遂げたのか
それこそが問われる選挙であるべきです。
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  1. 2005/09/04(日) 23:51:39|
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研修のスタイル

2005.09.05 Mon

先週の木・金曜日と研修をやってみて
だんだんと自分のスタイルが確立できつつあると感じました。

自分の特徴と思える部分を再発見できた気がしました。
わたしが研修をやるときに大切にしているのは
・参加者がお互いに学び合える環境を整える
・体験の場を提供する
・答えを与えるのではなく、問いかける
・答えを発見してもらう
・学びから行動へ
ということです。

たとえば、保健教育の活動計画について
わたしの中で、その内容や順番は決まっているのですが
それをいきなり伝えてしまうのは避けました。
プログラム全体の目的や
活動をおこなうために活用できるリソースや条件を伝えて
あとは参加者に何をすべきか考えてもらいました。
そうするとどうなるでしょう?

人間は答えを自分で引き出した場合と
与えられた場合とでは
その答えに対する感じ方がまったく異なります。
どのような差が出てくると思いますか?

答えに対する納得感や責任感に歴然とした大きな差が出ます。
自分が出した答えには責任を持つのです。

また、その答えを出すプロセス(思考法)を経験することで
将来に同じような状況で対応できるようにもなります。

従来のような研修方法ではこうはいきません。
いっけん回りくどいような方法ですが
相手が学んだかどうかを最重要視する研修では
伝えたかどうかは重要ではありません。
自分が相手にボールを投げただけでは不十分で
相手がボールをうまく受け取ったかが重要なのです。
参加者が何を、どのように得て、
そこからどのような行動をとるのかが研修では問われます。
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  1. 2005/09/05(月) 23:35:00|
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わたしメッセージ

2005.09.06 Tue

きょうは日曜日の記事に関するコメントをいただきました。
(→「在外投票へ」
きついコメントだったのでショックでしたが
いろいろ考えるいい機会になりました。
学びの実体験の例としても使えそうです。

お返事したこと以外で思い出したのが
国際理解教育センター(ERIC)が実施している
参加型アクティビティ
『「わたしメッセージ」で対立を緩和しよう』でした。
フィードバックにもまたスキル(と練習)が必要です。

ERICのテキストから「重要ポイント」だけ抜粋引用します。
実際には、これを寸劇やロールプレイで学びます。

「わたしメッセージ」または「わたしは..で始まる文章」は、非難したり攻撃的にならずに意思を伝える方法である。ごく簡単な「わたしは  時に  感じます。それは  だからです」という形が基本になる。このように自分の視点から言うことによって、対立を激化させずに意思を伝えることができる。これは、よく相手を非難したり、責めたり、どこかしら攻撃的で感情を逆なでするような「あなたは.......」で始まる文章とはかなり違う。
(「対立から学ぼう」
 ウィリアム・クライドラー著 国際理解教育センター編訳)

コミュニケーションの基本は
自分の意思を伝えることであり
相手に何らかの行動を起こしてもらうことです。
そのために、
相手を攻める必要はないはずです。

いただいたコメントは
典型的な「あなたは…」メッセージでした。
この方が何を目指したのかわかりませんが
コミュニケーションには目的があるべきです。
単に非難することを目的としたのであれば
成功といえるのかもしれません。
でも、そこからわたしが何かを学んで、
行動へと移せるかというと
あのメッセージではなかかな難しいでしょう。
だからこそ「わたしメッセージ」で伝えてほしいのです。
批判を活かすために。

対立は悪くありません。
対立が起こるのは、個々が違うからです。
多様性を否定してしまうと進歩はなくなります。
対立からは学べることがたくさんあるのです。
現に、わたしも今回の経験から学びました。

こういうスキルは学校では教えてくれませんし
日常生活でもなかなか気づくことではありません。
この機会にわたしは「わたしメッセージ」を学びました。
ファシリテーターの基本は「まず自ら実践する」です。
これから実践していきます。

What you are doing speaks so loud
I can't hear what you say.
(Ralph Waldo Emerson)
とはいわれないようにしたいものです。
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  1. 2005/09/06(火) 20:18:25|
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