カラ梅雨はミャンマーの影響?

2005.07.01 Fri

NHKニュース10の気象情報を見ていておどろきました。
なんと!
日本のカラ梅雨と
ミャンマーの雨期の遅れと関係があるらしい。

とは、ニュースで言ってはいませんでしたが
ミャンマーの西にあるベンガル湾で発生した雨雲は
中国を通って日本へと続いている
というような話をしていました。

そのとき思ったのは
待てよ、そういえばミャンマーでは雨期が来るのが送れてたなあ。
じゃ、もしかしてそれで日本での雨が少ないのかあ?

まあ、それほど単純ではないのでしょうが
どうやら因果関係はありそうです。

たしかに、東南アジアの気象衛星写真には
東南アジアから日本含む広い地域で
雨雲のようなものが写っています。
Weather
(7月1日正午。日本気象協会提供)

ミャンマーのことしの雨期は
例年よりも約2週間遅れで始まっています。
これが日本にも影響しているとすると
もうそろそろ日本でも雨が降り始めていいのでは。

きょうは給水制限までしていた四国でも
雨が降ったようですね。
一方、富山では大雨で土砂災害の恐れありとか。
恵みの雨も降りすぎは困りものですね。

  1. 2005/07/01(金) 23:02:49|
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研修のながれ

2005.07.03 Sun

きょうからスタッフ向けの研修が始まりました。
7日間の研修で、うち4.5日間はわたしがトレーナーを務めます。
ここ数日はその準備で忙しく、ブログもなかなか更新できません。

この研修はおもに新入りスタッフのための研修で
開発に関する概念やその根本にある価値観のほか
コミュニケーションやファシリテーションのスキル
それからジェンダー、HIV/AIDSなどを含みます。

今回は1月に行った研修と内容はほぼ同じですが
少し切り口を変えてみました。

その切り口というのは
「7つの習慣」です。
依存から自立へ
自立から相互依存へ
という「ながれ」でプログラムを組み立てました。

大きく分けてテーマは3つあります。
・開発の基本概念とそのベースとなる価値観
・自立した開発ワーカーへ
 (価値観に基づいた目標、目標を達成する行動)
・仲間とともに相乗効果をあげる

初日であるきょうは
参加者の共通基盤づくりのためのアクティビティのあと
「開発」と「参加」というもっとも基本的な概念を
参加型アクティビティを通じて学びました。

いまさら大人を相手に「自立」もないだろ
と思われるかもしれませんが
わたしたちの多くは明確な目標を持たずに
日々の仕事や生活を送っています。
遠回りのようかもしれませんが
まずは価値観や目標を明確にすることで
主体的に行動できるようになるのではないかと考えています。

明日はこの「主体性」をテーマにします。

  1. 2005/07/03(日) 23:23:09|
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抽象概念の研修

2005.07.04 Mon

きょう強烈に感じたのは
抽象概念を伝える難しさです。
英語からミャンマー語へ
トレーナー兼通訳を介しているのが問題なのか
参加者が抽象的に考える習慣がないからか
とにかく、抽象概念は難しい!

きょうのプログラムの中では
参加者にミッション−ゴール−アクション
を考えてもらいました。
研修の方法はヤンゴンのワークショップ仲間とやったのとほぼ同じ。
・ミッション、ゴール、アクションの構造・概念図
・石工の話
・人間彫刻
・ミッション、ゴール、アクションづくり

やる直前にわかったことは
参加者の何人かはこれらの概念を聞いたことがあるのですが
そのときの定義と今回の定義が異なるということです。
これはえらいこっちゃということで
構造図からは入らずに
まずは共通理解として言葉を定義することにしました。

わたしの認識としては
これら三つの言葉自体はあまり重要ではなく
優先順位がわかればいいぐらいに考えています。
ですから、この「研修では」と断ったうえで
定義をすることにしました。

そのために使ったのが石工の話です。
これはドラッカーの本に出てくる有名な話です。
3人の石工がまったく同じ作業をしているのですが
自分の仕事に対する見方がまったく違います。

工事現場を通りかかった人がそれぞれに
何をやっているのかと尋ねたところ
1番目の石工は
「見ればわかるだろ。石を砕いてんだ!」
2番目の石工は
「石垣をつくってんだよ」
3番目の石工は
「この国でいちばん美しい建物を建ててんだ」
といいます。

この話から
?目の前の作業にしか目が向かない人
?目標は持っているが、最終イメージがない人
?大きな目標に向かって仕事をする人
という原則が学べます。

このストーリーのおかげで
参加者は3つの概念が何となくわかったようです。

つぎに、その理解を深めるために
ミッション、ゴール、アクションを
それぞれ「人間彫刻」という
体で表現するアクティビティをおこないました。

前日に、「参加」を4、5人のグループで人間彫刻していたので
アクティビティの主旨はわかっています。
でも、ミッション、ゴール、アクションは
あまり反応がよくありませんでした。
まだ消化できていなかったのかもしれません。

何人か発表してくれたのを見て驚きました。
とても具体的なのです。

日本人の仲間は
・ミッションは自分自身(不動の姿勢)
・ゴール(ビジョン)は将来を見るような姿勢
・アクションは走ったりといった動作
と、ほとんどみんな同じように表現していました。

でも、この研修の参加者は
みんな違った人間彫刻を見せてくれました。
まさに千差万別。
印象的だったのはとくにミッション。
・食べ物が十分にある
・お金持ちになる
・大きな家に住む
などとても具体的。

参加者の中には村出身の人が多くいます。
50世帯から200世帯という小さな村です。
経済的には決して豊かではありません。
という背景を考えると これらのミッションもうなづけます。

と同時に、
抽象的な考えが苦手ということもあるでしょう。
そういえば「参加」の人間彫刻も
餅つき、ボート漕ぎ、レンガを運ぶ様子など
具体的に表現していました。
参加の人間彫刻

抽象的な考え方ができるようになるのは
どのようなことが必要なのでしょうか?
これからの課題になるような気がしました。

  1. 2005/07/04(月) 23:52:34|
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研修のしめくくり

2005.07.06 Wed

わたしが担当した4日間の研修が終わりました。
研修のようす
開発の概念および価値観と
コミュニケーション・ファシリテーションのスキル を扱った研修でした。
はたして参加者はどこまで吸収してくれたのでしょうか。

前にも書きましたが、
今回の研修では
全体を貫くメッセージを明確にしたつもりです。
扱った内容は開発概念とスキルですが
全体のメッセージは
依存→自立→相互依存を横糸に
価値観、知識、スキルを縦糸にして
研修プログラムを組み立てました。

おおむね反応は良好です。
参加者が研修の中で体験を通じて自ら発見して、学ぶ
「参加型」の研修を受けたことがない人は意外に多く
そういう人には目新しく映ったことでしょう。
その効果もまた肌で感じてもらえたと思っています。

開発プロジェクトの多くは
いまやほとんど「参加」をうたい文句としていますが
会議やスタッフ研修など、その組織内のスタイルは
相変わらず旧来のままというところが多いのではないでしょうか。

研修でもやりましたが、たとえば
「参加」という概念は、知識として伝えればいいのではなく
その裏にある価値観を体全体で理解する必要があります。
参加は、複数の人が協力して相乗効果をあげる必須要素です。
一人の“頭のよい”人間が最善の方法を考えてあげて
あとの人間はそれに従うという
官僚制度のようなパラダイムからの転換です。
価値観や信念の変化なしには習得しえない概念なのです。

「参加」という価値観を身につけると
自然とその人の行動や態度も変わってくるでしょう。
漫然と相手の話を聞くのではなく
感情までも理解しようと耳をかたむけ、
何でもしてあげるのではなく
相手を尊重し、行動へのやる気が出るように励まし、
情報を汲み上げるための質問をするのではなく
相手の主体性を生かすための質問をする。

研修のメッセージはそんなことです。
もちろん口でも言いますが
大切なことは
研修全体でその雰囲気をかもし出すことです。
そうして「無意識」の領域にもうったえることを目指しました。

参加者たちはいまは何となくしかわからないかもしれませんが
それは頭のどこかに残っているはずです。
そういう「何となく」が
実際の現場での何気ない行動に出てくるとわたしは信じています。

さて、わたしの担当は終わりましたが
研修はきょうも続きます。
参加者の行動や態度を見ていれば
わたしの研修の成果はおのずとわかります。
また、きのうまでのフィードバックをもらうことでも
参加者が研修から何を得たかがわかります。
成果についてはまた報告します。

  1. 2005/07/06(水) 23:29:07|
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一般化と具体化

2005.07.07 Thu

今回の研修で明らかになった課題がいくつかあります。
大きなものとして
一般化と具体化の適切なレベルの判断があります。

これは分析の「深さ」と「広さ」と関係します。
参加者の多くは
状況に応じて適切な一般化あるいは具体化のレベルを 選ぶということができないようです。

たとえば
「ミッションを実現するために1週間以内に行うこと」
という課題を出しました。
出てきたアイデアは、
人の話を聞くとか
健康に気をつけるなど。
これでは「深さ」が足りません。
具体性に欠けるのですぐに実行はできないでしょう。

一方、ミッションという概念を考えたとき
ほとんどの参加者が
「個人的な例」と勘違いして表現していました。
「広く」考えることができないのです。
抽象概念を具体的にとらえてしまうと
応用が利かなくなる危険性があります。

これらの例は同時に
わたしの指示が悪かったことも示してもいます。
具体化のための指示としては
「わたし」を主語にして話す
「5W1Hで考える」など、あとで思いつきました。

一般化にはどのように指示を出すか難しいところです。
「あなたの」ミッションではなく
一般的なイメージを人間彫刻で表現してください
というぐらいでしょうか。
何かほかにアイデアがあれば教えてください。

この一般化するスキルの利点は大きいので
参加者にはぜひ身につけてほしいと思っていました。
経験から他のケースにも応用できるレッスンを引き出すには
特定の事象を一般化する必要があります。

ファシリテーターとしては
この一般化と具体化のレベルを自由に行き来でき
参加者の分析を助けることができることはとても大切です。

具体的なスキルとしては
Chunking(チャンク=かたまり)という技術があります。
チャンクアップとは一般化、上位のレベルを考えること
チャンクダウンとは具体化、下位のレベルです。
これを「しりとり」のようなゲームにして練習しました。
たとえば、一人が「鳥、ダウン」と始めます。
もちろん、アップを選ぶこともできます。
次の人は「ハト、ダウン」とやります。
また次の人は「羽、アップ」のようにして続けていきます。

一方、「ハト、アップ」とくると
「平和の象徴」と答えることもできます。
つまり、チャンクアップは上位のレベルであれば
どのような分類カテゴリーを使っても構わないのです。
このチャンクアップの場合は
ハトを平和の象徴の一例と考えたわけです。

このようなアクティビティを研修では繰り返しやりましたが
やはりすぐにはできるようにはなりません。
今朝もきのうのふり返りとして
きのうしておいた質問を何人かに答えてもらったのですが
どうもこちらの意図が伝わっていない人がいます。
4つの質問をしたのですが
質問の答えになっていなかったり
すべての質問に答えていなかったり。
とくに深く考えることを要求するような質問には
なかなか答えられる人がいません。
4つの質問はしっかりとボードに書いたのですが
質問に答えるという単純なことでもできない人はいるものです。
これにはほとほと頭を痛めますが
まあ、忍耐強くやっていくしかありません。

  1. 2005/07/07(木) 23:53:36|
  2. 「学びのプロ」の知識|
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