ブログ移行のごあいさつ

2005.05.01 Sun


きょう5月1日をもってブログへ移行します。



いままで「現場ジャーナル」としてHP上に書いてきましたが、

ブログに乗り遅れてるという感じがしていました。

いまさらですが、ブログというメディアは急速に広がっていますね。

その数や恐るべし。



一方で、国連の現場を書いたブログ

というのはあまり見当たりません。

これだけ多くの日本人が国連に勤めているのに…。

私なんか末端の国連ボランティアですが、

少しでも国連の仕事の様子など伝えられればと思っています。

それに末端だからこそ、

現場に近い生の情報も提供できます。



またブログを始めた理由は

たんに「流行に後れる」ということだけではありません。

ブログという新しい場で

より多くの読者の方に楽しんでいただければ、とも期待しています。

ブログの可能性がいまひとつまだわかりませんが、

何事もやってみなければわかりません。

これもまた新しいチャレンジです。

やりながら考えていけばいいこと。



これまで「現場ジャーナル」をご愛顧いただいたみなさんには

これからもこれまで同様に、いやそれ以上に

ミャンマーでの楽しくも葛藤の日々をお伝えしていきます。



おおげさかもしれませんが、

一つの節目を迎えた気がします。

気分一新。

ご意見、ご感想、何でも結構ですのでお寄せください。

またこれからも引き続き

ホームページ「ふしぎの国ミャンマー」

よろしくお願いします。


  1. 2005/05/01(日) 11:01:10|
  2. ブログ・書く・考える|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

秘境の地プータオ

2005.05.02 Mon

putao_yangon 6日からミャンマーのほぼ北端に位置する
プータオへ出張する予定です。
ヤンゴンからプータオの距離は
わたしが勝手に測定したところでは
1300キロはあります。
これは名古屋から沖縄の距離と同じぐらいです。
ずっと陸続きですから、
考えてみると、ミャンマーって大きい国です。
国土は日本の1.8倍あります。

でもミャンマー国内の移動って
本当にたいへんです。
ヤンゴンからバンコクへ行くより、
国内のほうがよっぽどたいへんということはよくあります。

ミャンマーにはいくつか航空会社がありますが、
民間は観光客の多いところへしか飛ばず、
わたしが出張で行くような「辺境の地」へは
国営「ミャンマー航空」しか飛んでいません。

しかもこのミャンマー航空、
保有している旅客機の数が3台といわれています。
これをフル稼働して
全国の主要都市に飛行機を飛ばしているものですから、
機体はもうヤバイくらい疲弊、老朽化しているといわれています。
1台の機体でふつう1日に2ルートは飛びますので、
メンテの時間もあまりとれないみたいです。
わたしは乗るたびにいつもビクビクしています。

そんなわけで辺境プータオへは当然
ミャンマー航空しか飛んでいません。
しかもタイミングの悪いことに
この航空会社
機体のチェックおよび補修を行うと発表したのです。
これでダイヤは完全にメチャクチャになります。
主要な路線は民間会社で補うことができますが、
辺境都市は民間会社は飛びたがりません。
ですから、このメンテによって
9日以降のプータオへの飛行機が
飛ぶかどうかわからないというのです。
なんともミャンマーらしい。

そんな悠長なことはいってられません。
ということは、
わたしが6日にプータオ入りすると
9日に帰ってこなければ
次はいつ飛行機が飛ぶかわからない
ということです。
プータオからいちばん近い大きな都市では
ミッチーナがあります。
ここまでは民間の飛行機も飛んでいますので
ミッチーナまで戻ってくればいいんじゃいの?

たしかにそうです。
でも
プータオからミッチーナは
距離では300kmもないですが、
移動に1週間!かかるそうです。
しかも陸路はほとんど整備されておらず
途中のふか〜い谷には
第二次世界大戦でイギリス軍が架けた橋がまだ使われているほどです。

陸路がだめなら水路で。
たしかに。
川を下ってミッチーナへ行くのが最善のようです。
でも
川を下ったとしても3、4日はかかるでしょう。
それに、
この川は流れが速く、岩が多いので危険だといわれました。
じゃ、どうすんの?

このプータオやミッチーナがあるカチン州というところは
まだ野生の象やトラがいる地域で
まさに「秘境」です。
こんなところに出張できるのは嬉しいのですが、
帰ってこれないかもというのは困ったものです。

  1. 2005/05/02(月) 20:38:46|
  2. カチン州|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

白い粉とミャンマー農村との関係

2005.05.03 Tue

ニューヨークで同時多発テロが起きたあと
郵便で白い粉が送りつけられた事件が
ひんぱんに起きたことをおぼえていますか?
そう、あの「白い粉」は
炭そ菌と呼ばれていました。

ミャンマーの農村と
その白い粉とどういう関係があるの?

たんにわたしが無知なだけかもしれませんが、
あの炭そ菌が引き起こす
「炭そ(疽)」という病気があるそうです(英語ではAnthrax)。
そして、ミャンマーの農村では
その病気がかなりひんぱんに起きているそうです。

同僚の獣医さんが教えてくれました。
炭そは、人にも動物にも感染する病気です。
ミャンマーの農村では
おもにウシが感染します。
感染すると1週間ぐらいで発病し、
鼻とか口とかから血を噴き出し
ウシは死んでいくそうです。
それも真っ黒な血を。

何も知らず、その血や体液に触れると
ウシも人間も感染します。
皮膚感染であれば、まだましですが、
これが体内に入ると命取りです。
たぶんミャンマーでは助かる見込みは低いでしょう。

しかも恐ろしいことに、
この病原体は少なくとも数十年は存在することができるそうです。
その理由はあの「白い粉」。
炭そ菌がなぜ白いのか、というと
白いのは菌を覆っている胞子なのだそうです。
芽胞(spore)ともいうそうです。
菌を守っているバリヤーみたいなものかな?

cows.jpg
たとえばミャンマーの農村で、
炭そ菌に感染したウシが死に、
それを食べようとして解体したとします。
ミャンマーではウシは農作業をさせるために
ふだんは食べる対象ではありませんが、
死んだときにはその肉を食べます。
ウシが死んだので解体してみると
なんだか様子がおかしい。
でも、そのときはすでに手遅れです。
体内から血が流れ出しています。
しかも、バリヤーに守られた病原体はどこでも生きていけます。
炭そ菌がついた草を食べた別のウシはまた病気にかかります。
もちろん人間にも感染します。

幸い、ワクチンがあって治療ができるそうですが
農村ではおそらく無理でしょう。
あと予防接種もあるそうですが
予算不足の政府がどこまでできるのか。
やはり重要なのは知識です。
いち早く、病気の症状を理解して、
死んだウシは地中深く埋める。
万が一、感染したものがあれば
燃やすなりして感染をくい止める。
農民自身による素早い対処が必要です。

日本では発症するケースはほとんどないそうですが、
ミャンマーの農村では大きな問題です。
ただでさえ貧しい農家が家畜を失うということは
想像できないほどの大きな痛手となります。

  1. 2005/05/03(火) 19:35:00|
  2. 仕事もろもろ|
  3. トラックバック:1|
  4. コメント:0

パンク

2005.05.04 Wed

今朝、いつものようにアパートから事務所へと車を運転していると
何だか変な音が車の右方向から聞こえてきました。
変だなあ?
と思って、信号で止まったときに
右の窓から顔を出して見てみました。

あ〜、こりゃいかん、
パンクしてるよ〜。

まだ事務所までは少し道のりがありましたが、
何とかもたせようと走り続けました。
こういうときもミャンマーの人はとても親切です。
困っている人をみると放ってはおけない性格なのでしょう。
ことごとく、わたしの横を通る車が
プーッ、プーッ
とクラクションを鳴らしたり
タイヤを指差して
何やらミャンマー語で言ってくれたりします。
もちろん、
「パンクしてるよ」
と知らせてくれているのです。

事務所に着いて、とりあえずスペアタイヤに交換したあと
同僚にタイヤ屋まで連れて行ってもらいました。
といっても、小さな店で
作業は道路わきでやってます。
前にも来たことがあるところです。
タイヤには釘が2本刺さっていました。
おじさんはチューブを水につけて穴を調べています。
まるで自転車のパンク修理みたい。
ちゃっちゃと直してくれて、
修理代は500チャット。
なんと約50円です。
やすぅ〜〜。
他のタイヤにも空気を入れてもらって
これで万全。
助かりました。

  1. 2005/05/04(水) 20:42:07|
  2. 日常あれこれ|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

ショートリスト

2005.05.05 Thu


いまの職場では

「ショートリスト」という単語がよく出てきます。

コンサルタントだったときは雇われる側だったので

そういうことはあまりありませんでしが、

いまは国連ボランティアとして雇われていると同時に

プロジェクトを動かすスタッフを雇う側でもあります。



もう一般用語になっている気はしますが、

"Short list"とは一次選考などで絞り込んだ候補者リストのことです。

機材や物資の調達などの場合は業者のリストです。

このショートリストに基づいて

面接などを行って採用を決めます。

これに対してロングリストとは

絞り込みをする前のリストです。



前置きが長くなりましたが

きょうはこのショートリストをつくるための作業をしていました。

全部で76名の応募者の履歴書を読んで、

それぞれに点数をつけていきます。

今回の採点基準は

・関連した業務経験

・辺境地域での業務経験

・資格/最終学歴/専攻分野

・研修/普及スキル

でした。



プロジェクトの対象地域が増えてからというもの

とにかく多くのスタッフが必要となって

ほとんど毎週のように異なるポストのスタッフの公募を出しています。



今回は各タウンシップで活動する

・農業

・畜産

・土木

の技術者の選考です。

おもな業務内容は

村人と一緒に開発活動の計画をしたり、

実施(施設建設など)の手伝いをしたりすることです。

各タウンシップには

すでにファシリテーターと呼ばれる現場スタッフがいるので、

技術者の仕事は専門知識を補うことです。

通常、プロジェクトスタッフは1年契約ですが、

これらは短期のポストで

3ヶ月ごとに契約を見直します。



わたしのほかにも2人が採点を行い、

最終的なショートリストをつくります。

そのあとショートリストに残った人たちに連絡して面接を行います。

面接は来週になりそうです。


  1. 2005/05/05(木) 20:46:05|
  2. オフィスもよう|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0
次のページ

プロフィール

カレンダー

04 | 2005/05 | 06
Su Mo Tu We Th Fr Sa
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Category

Archives

Links

RSSフィード

DTIブログポータルへ
このブログを通報
Report Abuse

利用規約