赴任前ブリーフィング

2005.03.21 Mon

暑くなってきました。ヤンゴンの昨日の気温は39度。今日は40度を超えたようです。いよいよ1年で一番暑い「暑期」に入りました。


暑さとは関係なく仕事のほうは進みます。今日は新たにプロジェクトの対象地域となったエリアのスタッフたちとの打合せを行いました。今日は各エリアのコーディネーターとタウンシップのコーディネーターを集めての打合せです。新しいタウンシップでは、まったくゼロからの出発ですので、現地での仕事を始めるにあたっていろいろと確認しておく事項があります。


例えば、各タウンシップの中で対象となる村をどのようにして選定するのか。選定後、村での開発計画の策定をどのようにして支援するのか。SRGという女性グループの結成をどのようにして支援するか。開発活動をどのようにして始動させるか。その活動をどのようにして実施・管理していくか。またどのようにして活動のモニタリングや評価を行うか。これらは既存の対象地域ですでにやってきたことばかりですが、過去の教訓や反省を活かして、いろいろと改善すべき課題があります。


私もいくつか改善すべき点を提案しています。一つは今日も提案したモニタリング・評価のシステムの導入です。詳しくは日を改めて「プロジェクト」で紹介したいと思います。今日発表してスタッフの反応は評価してくれた声が半分ほどで、あとはいまいちピンときていないようでした。今日は時間が限られていることもあってパワーポイントで一方的に発表するという形をとったのが悪かったのかもしれません。それとも私の提案したシステムそのものが悪かったのか。とりあえず今日は一晩考えてもらって明日以降にフィードバックをもらって、必要があれば変更などを加えていこうと考えています。評価といっても本部が現地スタッフを評価するという位置づけではなく、現場のスタッフが自らを評価して自分たちの仕事の改善に使ってもらうシステムですので、いずれにしても本部で頭でっかちになって考えていても仕方がありません。フィールドで活用してみて使い勝手によって改善していくしかありません。


  1. 2005/03/21(月) 21:31:05|
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赴任前ブリーフィング2

2005.03.22 Tue

今日も昨日に引き続き赴任前のブリーフィングでした。昨日は各エリアとタウンシップのマネジャーを対象とした打合せでしたが、今日は彼らの下でより現場に近いところで働くスタッフ(Township Facilitators)も加えて行いました。今日の内容は、今後2ヶ月ほどの活動の全体像を確認したあとで、各タウンシップで最初に行うワークショップ、Participatory Rural Appraisal(PRA)、プロジェクトが行う支援活動の内容確認、そしてコミュニティで支援する組織についてなどが議題でした。対象地域が拡張されて今は6エリアあり、それぞれで仕事を任されたマネジャーが配置されています。本部と現場事務所との間には意見の違いがあったりして、足並みを揃えてプロジェクトを動かしていくことはなかなか難しいと改めて感じました。

  1. 2005/03/22(火) 19:44:58|
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赴任前ブリーフィング3

2005.03.23 Wed

20050323.jpg

昨日からのブリーフィングは今日で終わりました。これから新しい現場で仕事を始めるにあたっての確認すべき事項は網羅したので、とりあえずはすぐにでも仕事を始められるような体制にはなっています。でも、やりながらいろいろな課題が出てくるわけですから、そのつど対応していくしかありません。これが現場の仕事というものです。

今日はUNDPミャンマー事務所の所長が終わりの挨拶に来てくれました。UNDPの事務所長というと通常その国のUN機関全体の代表者でもあります。私は今までに何度も同じような研修やブリーフィングをスタッフとやってきましたが、所長が来てくれたのはこれが初めてでした。やはり今回のプロジェクト地域拡大は所長にとっても嬉しいことのようでした。何しろ所長が拡大の提案を政府に対して行って、9ヶ月以上かかってやっと承認が下りたわけですから。またスタッフにとっても所長の励ましの言葉は嬉しかったようです。所長は、現場スタッフもUNのスタッフであり、100%のサポートをすると約束してくれました。実はプロジェクトスタッフは短期契約の派遣社員のようなもので正式なUNスタッフではなく、UNDP事務所に常勤する職員たちと比べると雇用条件や福利厚生などで大きな隔たりがあります。何といっても給料の違いは大きいです。もちろんこのような隔たりは所長のせいではなく、UN全体の決まりごとでそうなっているだけです。でも、そのような扱いを受けているスタッフだからこそ、所長からの言葉が余計に心に響いたようでした。

  1. 2005/03/23(水) 20:18:23|
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白い粉とミャンマー農村との関係

2005.05.03 Tue

ニューヨークで同時多発テロが起きたあと
郵便で白い粉が送りつけられた事件が
ひんぱんに起きたことをおぼえていますか?
そう、あの「白い粉」は
炭そ菌と呼ばれていました。

ミャンマーの農村と
その白い粉とどういう関係があるの?

たんにわたしが無知なだけかもしれませんが、
あの炭そ菌が引き起こす
「炭そ(疽)」という病気があるそうです(英語ではAnthrax)。
そして、ミャンマーの農村では
その病気がかなりひんぱんに起きているそうです。

同僚の獣医さんが教えてくれました。
炭そは、人にも動物にも感染する病気です。
ミャンマーの農村では
おもにウシが感染します。
感染すると1週間ぐらいで発病し、
鼻とか口とかから血を噴き出し
ウシは死んでいくそうです。
それも真っ黒な血を。

何も知らず、その血や体液に触れると
ウシも人間も感染します。
皮膚感染であれば、まだましですが、
これが体内に入ると命取りです。
たぶんミャンマーでは助かる見込みは低いでしょう。

しかも恐ろしいことに、
この病原体は少なくとも数十年は存在することができるそうです。
その理由はあの「白い粉」。
炭そ菌がなぜ白いのか、というと
白いのは菌を覆っている胞子なのだそうです。
芽胞(spore)ともいうそうです。
菌を守っているバリヤーみたいなものかな?

cows.jpg
たとえばミャンマーの農村で、
炭そ菌に感染したウシが死に、
それを食べようとして解体したとします。
ミャンマーではウシは農作業をさせるために
ふだんは食べる対象ではありませんが、
死んだときにはその肉を食べます。
ウシが死んだので解体してみると
なんだか様子がおかしい。
でも、そのときはすでに手遅れです。
体内から血が流れ出しています。
しかも、バリヤーに守られた病原体はどこでも生きていけます。
炭そ菌がついた草を食べた別のウシはまた病気にかかります。
もちろん人間にも感染します。

幸い、ワクチンがあって治療ができるそうですが
農村ではおそらく無理でしょう。
あと予防接種もあるそうですが
予算不足の政府がどこまでできるのか。
やはり重要なのは知識です。
いち早く、病気の症状を理解して、
死んだウシは地中深く埋める。
万が一、感染したものがあれば
燃やすなりして感染をくい止める。
農民自身による素早い対処が必要です。

日本では発症するケースはほとんどないそうですが、
ミャンマーの農村では大きな問題です。
ただでさえ貧しい農家が家畜を失うということは
想像できないほどの大きな痛手となります。

  1. 2005/05/03(火) 19:35:00|
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あななたちは木炭?

2005.05.26 Thu

「あなたたちは灰をかぶった木炭のようです。
 いまは灰で見えませんが、
 その下では、燃える力を秘めています。
 わたしたちがこの村へ来たのは
 その灰を払うためです。
 赤く燃えるのは
 あなたたち自身なのです。」

といったのはうちの現場事務所マネジャーのミャンマー人です。
村の人たちにとって
この言葉は、とても理解しやすく
しかも、大きな感動を呼んだそうです。
メタファーの力ですね。

メタファーとは比喩とか、たとえ話という意味です。
言葉をイメージとして伝えます。
効果的なメタファーは、
抽象的に考えることに慣れていない人たちに
わかりやすく概念を伝えることができます。

みなさんに、このメタファーは伝わったでしょうか?
わたしの表現が悪くて伝わっていないかもしれません。
彼が言いたかったことは、

あなたたちの内には力がすでに備わっています。
さあ、その力を解き放ちましょう!
わたしたちUNDPは
あなたたちの村の開発を支援するためにやってきたのであって
けっしてあなたたちに代わって何かをしてあげるわけではありません。
わたしたちの仕事は
内に秘めたあなたたちの力が外に出てくるようにお手伝いすることです。
というような意味です。

きょう現場へ行っていた同僚が戻ってきました。
本当はわたしも行くはずだったのですが
現場入りの承認が政府から得られず、一緒には行けませんでした。
その同僚が、この話を伝えてくれました。

村の人たちは
外からやってきた人から
意見を聞かれたりすることはほとんどありません。
多くの役人は、村人を見下し、偉そうにするだけで
彼らの意見を尊重することなどしません。
でも、村の人たちは「できる」のです。
そのことを、この現場マネジャーは伝えようとしました。
なかなかうまく伝えたものです。
見直しました。

ランキングが上がりません(涙)
一瞬だけ25位まで行きましたが
いまは33位まで後退。
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  1. 2005/05/26(木) 21:24:42|
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