東ティモール建国3周年

2005.05.20 Fri

きょうが
東ティモールの建国記念日だそうです。
そして、きょうをもって、
国連の平和維持活動が終了します。
このあと国連は行政支援のみを行うようです。

東ティモール広域図 東ティモール地図
東ティモールは
オーストラリアのすぐ北にある島国で
1999年8月までインドネシアに占領されていました。
この年は住民投票があり
独立派が圧勝したのですが、
反対派の民兵が暴動を起こし
(背後にインドネシア軍がいたとされる)
約1,500人の住民が虐殺され、
おもな公共施設や住宅は破壊され、火をかけられ
国中が混乱状態となりました。
国連はこの住民投票の少し前から国に入っており
暴動勃発後は治安確保と暫定統治に当たりました。

わたしが東ティモールへ行ったのは
2000年5月。
前の年の暴動の余韻で
混乱した雰囲気が漂っていました。
訪れた村の市場や民家の多くは焼失したままでした。

滞在はほんの2週間ぐらいでしたが
そのときの印象は
よくこんな小さな国で独立したなあ
ということでした。
歴史的にインドネシアから虐げられてきたので
心情的にはよく理解できましたが
経済的にはかなりムチャという気がしました。

東ティモールはとても美しい国で
国の中央を縦断する山道を車で走ったときは
小さな谷底に開けた水田、珍しい木々や花々
そして山の斜面に立つ小さい村々。
ほんとうに桃源郷かと思いました。
でも、悲しいかな資源がない。
東ティモールは島国ですが
周りの海には漁業資源も石油や天然ガスもないとのことでした。
本当に大丈夫?という気がしたものでした。

あれから5年。
かなり苦労をしているようです。
産経新聞によると
失業率は50%を超え
人口約95万の半分近くが1日約58円以下の収入しかない
と報道されています。
同新聞は、駐在日本大使館員から聞いた
「治安は安定してきたが、 失業者を中心に
 “独立したのに経済はちっともよくならない”
 との不満が残る」
という談話を載せています。

でも、逆に
独立したから経済が悪くなった
といえるのではないかとも思いました。
それまでは、良くも悪くも
大国インドネシアの傘の下にいたわけです。

小さな国で、資源も乏しい。
前途は多難なようですが
これからひとり立ちする門出を祝福し
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  1. 2005/05/20(金) 21:25:41|
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ヘンな交通規則

2005.05.25 Wed

注意!!
ヤンゴンではクラクションを鳴らすと罰金ですよ!

へ?
なかなか“ユニーク”な交通規則ですよね。
これは公共施設や歩行者の心の平静を保つためだそうです。

市内のいたるところで
「クラクション禁止」の看板が立っています。
車の数がやたら多くて
運転のマナーはめちゃくちゃ悪いのに
道路はしずか〜です。
まあ、ポンコツ車が出す騒音はすごいですが。

きょうのニュースは

Honking horn fine hiked to K21,500.

つまり、このクラクション規制を破ったときの罰金が上がりました。
いままでは11,500チャットだったのが
21,500チャット(約2400円)になりました。
建設現場の日当が200円とかですから
これは大金ですね。

新聞によると
2003年4月にこの規則が施行されて以来
この5月までで5,677件の違反者が捕まったそうです。

しかも、バスの運転手に対しては
罰金に加えて
な、なんと
懲役1ヶ月の実刑!
ひえ〜、クラクションを鳴らしただけで・・・。
いままでに4人のバス運転手が捕まったらしいです。

お巡りさんに捕まると
免許証を取り上げられて
後日、裁判所へ行くように言われます。
そこで何時間も待たされたあと
罪状を読み上げられ
罰金を支払います。
これが決められた手続き。

もっとも
非公式な手続きもあるようですよ。
なんといっても
This is Myanmar.
ですから。

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  1. 2005/05/25(水) 20:47:28|
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バッタに荒らされるNo.2最貧国

2005.05.28 Sat

United Nations News Servicesから
毎日メールによる国連ニュースを受け取っています。
メールマガジンですので誰でも、無料で読めます。
今週はあるニュースの小さな発言に注目しました。

New UN website to track pledges for tsunami relief
(5月24日掲載)

この記事とは直接は関係なかったのですが
最後のほうにわたしの目を奪った発言がありました。

"the number one forgotten and neglected emergency"
(「もっとも忘れられ、軽視された緊急事態」)
と呼ばれた国はニジェールです。

ニジェールは西アフリカ、サハラ砂漠の南に位置する国で
マリ、アルジェリア、リビア、チャド、
ナイジェリア、ベナン、ブルキナファソに囲まれた内陸国です。
ニジェール地図

わたしは2000年に3ヶ月ほど
ニジェールの首都ニアメで調査の仕事をしていました。
わたしにとっては唯一アフリカで行ったことのある国です。
「星の王子様」に出てくるバオバブの木、
保護区で見た野性のキリン
首都を闊歩するウシ、ヒツジ、そしてラクダ。
それ以外は、貧しい国だったなあ、という印象が強いです。
ニジェールは世界でも2番目に貧しい国とされています。

そのニジェールで何が起こっているのか?

まったく知りませんでした。
昨年8月にサハラ砂漠の周辺国で
バッタの大量発生による災害があったとは。
その被害はここ15年間で最悪だったそうです。

調べていくと、事態の深刻さがだんだんとわかっていきました。
この件について調査をしているのは主に2つの機関です。
(支援に関してはもっと多くの機関やNGOが関わっています)
世界食糧計画(WFP)と国連食糧農業機関(FAO)です。

FAOは、Desert Locust Information Serviceというサイトで
1997年から、この地域の蝗害(こうがい)の状況を報告しています。
これは驚きました。語弊はありますが、かなりマニアックですね。
いやいや、素晴らしい。

ところで、このバッタはどうやって
こんな被害を起こすのでしょうか?
ここからはかなりマニアックになっていきますが
お時間のある方、ぜひお付き合いください。

バッタはふだんはおとなしい昆虫です。
でも、これが条件が整うと凶暴になるようなのです。

  1. 2005/05/28(土) 23:22:00|
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ことしの稲作

2005.05.31 Tue

One billion basket monsoon rice crop forecast

ことし雨期をはさんで生産される米の量は
10億バスケットを超えるという記事です。
(5月30日付のMyanmar Timesより)

ミャンマーでは5月から6月ごろに田植えをはじめ
10月から11月ごろに収穫期をむかえます。
農業計画局(Dep of Agricultural Planning)によると
ことしの作付面積は約1,500万エーカー(日本の約3.6倍)
収量は10億7千万バスケットが期待できるとのことです。
1エーカー平均で約72バスケットという計算です。

エーカー、バスケット、日本では馴染みがないですね。

エーカーはアメリカでも使われている面積の単位です。
1エーカーは約0.4ヘクタールです(50mプール3.2個分)。

バスケットというのはたぶんミャンマー特有の単位だと思います。
1バスケットは約21キロで
米や作物などの重さを測る単位として使われています。
文字どおりバスケット(かご)が単位の元となっています。

1エーカー平均72バスケットということは
10アール当たりの収量は378キロとなります。
(10アールは50mプールより少し小さい面積)
ちなみに日本の全国平均の収量は水稲で469キロ(H.15)です。

ミャンマーでは灌漑された田というのはまれです。
ほとんどは雨まかせの耕作です。
ですから、雨が少なすぎても、多すぎても収穫量は減ります。
ことしの雨期は短いという予想を聞いているのですが
農業計画局はこの影響は考慮しているのかな?

詳しい数字は知りませんが
灌漑が整っていなくて
播種(種もみをばらまく)を行っている田が多いでしょうから
発表された収穫量は決して悪い数字ではないですね。
(報道が本当であれば!?)

焼畑稲作
写真は5月初旬にわたしが訪れたカチン州の焼畑です。
山を焼いたあと、棒でつついて浅い穴を掘り、種もみをまきます。
あとはほとんど雨まかせです。
国境地域の多くはまだこうした形で陸稲を栽培しています。
その収量はエーカー当たりわずか20バスケットほど。
10アールでは105キロです。
ちなみに、日本での陸稲の単収は250キロです。
ミャンマーではこうした稲作は統計には入っていません。
(まあ、入れようがないですね)
もし入れたとすると単収はもっと下がるでしょう。

一方で、水は豊富で、土地は肥沃という場所が
ミャンマーにはたくさん残っています。
しかし、資金不足のため
灌漑、土地開発ともに進んでいません。
このあたりにもミャンマーのポテンシャルの高さをうかがわせます。
1950/60年代そうであったように
東南アジアでナンバー1の地位も夢ではないのですが…。

*

  1. 2005/05/31(火) 21:03:18|
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ニジェール続報

2005.06.04 Sat

UN gets no response to appeal for aid
as famine stalks drought-stricken Niger

(干ばつに襲われたニジェールに飢饉が忍び寄るが
 国連の援助要請への反応はない)

先週たまたま目に付いた記事がありました。
西アフリカの内陸国ニジェールで
バッタの襲撃に続く干ばつの被害によって
国民の3分の1(360万人)が食糧不足に陥っていると知りました。

国連は1600万ドル(約17億円)の援助を
国際社会に対して要請しましたが
6月2日のニュースによると
まだ一銭も集まっていないようです。

“To date, not a single dollar has been pledged to the Flash Appeal”
(緊急要請に対して今日まで1ドルの援助公約も得られていない)

Flash Appealと大文字になっているので
ちょっと気になって調べてみました。
やはり特別な意味のある言葉のようです。

世界で発生する大規模で複雑な人道的危機に
国連と関係諸機関が協力して対応するために
国連統一アピール(The Consolidated Appeals Process=CAP)
という制度を1991年に始めたそうです。

要は緊急事態にバラバラに対応するのではなく
調査、戦略構築、計画、資金要請、援助の実施、評価まで
各機関が一緒に協調してやりましょうというのが目的のようです。
Flash Appealとは緊急に対応の必要な短期の資金要請です。

わたしは6年ほど前に仕事で訪れたことがあったので
たまたま目にとまりましたが
やはり知名度の低い西アフリカの内陸国では
国際社会の関心度も低いということでしょうか。
先週のブログ記事へ

BBCのニュースによると
首都ニアメでは2000人のデモ行進があったそうです。
「昨年の雨は十分ではなかったので
 食糧の備蓄が次の収穫まで維持できないことは
 わかっていたはずだ」
デモに参加した人たちが言っています。

ニジェール政府は
住民が出した食糧配布の要求を
「バカバカしい(foolish)」
と一蹴したそうです。

"Niger's emergency food stocks had been built up carefully
and would need to be replaced if they were given out."

(国家の緊急のための食糧備蓄は
 注意深く準備されているので
 いま備蓄を崩して食糧を配布すると
 元に戻さなくてはならない)

と政府の報道官は言っています。
でも、よくわからない論理です。
緊急事態に出すのが備蓄の目的でしょう。
いまは十分に緊急事態です。
それに、出したら元に戻すのも当たり前です。

予算もなくほとんど機能していない役所で
本当に「注意深く」計画が行われているのか
かなり疑わしいです。

もともとは天災が引き金となった飢饉ですが
対応を誤ると、それはもう人災です。
ニジェールではそうならないことを祈ります。

*

  1. 2005/06/04(土) 23:24:45|
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