先鋒への期待

2005.10.31 Mon

出張の日程が決まりました。

2週間ほど前に提出した
政府機関への出張申請が承認されたので
晴れて地方へ出張することができます。

地方へ出張するのに
政府の許可が必要というのは
世界でも珍しいでしょうね。
この国では外国人の国内移動が厳しく制限されています。
アフガニスタンやイラクにしても
必要なのは政府の許可ではなく
援助機関の組織内のクリアランスのはずです。
(間違っているかもしれませんが)

CDRT Map それはさておき、
今回の出張先はラカイン州チャウトーです。
ラカインはミャンマー西部にある細長い州です。
北端はバングラデシュと国境を接しています。
チャウトーは対象地域の中では
比較的アクセスがよく
ヤンゴンからシットウェーまで
飛行機で1時間ほど移動したあと
車で2、3時間走ると着きます。

1週間の日程ですので訪問する村は4つだけ。
村へのアクセスは車かボートになります。
ラカイン州でもこのあたりは川が多く
道路は未整備なので
多くの村は川沿いに立地しています。

移動にあまり時間をかけたくないので
村に宿泊することを希望していますが
これまた政府の許可が必要です。
過去1年半ほどで30以上の村へ行きましたが
宿泊できたのはわずか一夜だけ。
政府の規制の強さがうかがえますね。

今回の出張は思い切って目的も対象も絞りました。

タウンシップの中には
現場の最前線で活動している部隊が平均3、4個あります。
一つの部隊はリーダーを筆頭に3、4人で構成されます。
担当する村は10程度でしょうか。

今回はそのうちの一部隊
3名のスタッフたちにおもに動いてもらいます。
あとはタウンシップのマネジャーと
4つのタウンシップを束ねる上部組織のマネジャーと
わたしを含めると6人で行動する予定ですが
あくまでも主役は現場部隊の彼女たち。

到着した日の数時間と翌日は
これらのスタッフと打合せをして準備をします。
わたしとしては
この現場部隊には新しい事業評価システムを導入する
先鋒として活躍してもらうことを期待しています。
新しいことを試験的に始めるので
これくらいの規模で動くのが
ちょうどいいかなと考えています。

これでうまくいけば
残りの現場部隊、約80とも同じようにして
全面展開へとつなげていくつもりです。

事業評価の内容や手法などについては
またのちほど書きたいと思います。

line
人気ブログランキングに参加しています
人気blogランキングへ ←応援のクリックをお願いします

  1. 2005/10/31(月) 23:26:47|
  2. ラカイン州|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

現場へ

2005.11.02 Wed

きょうから出張です。

いつものように
インターネットはおろか
電話でさえ
街に2、3台しかないような場所ですので
ブログは11月10日までお休みします。

今回はミャンマーではもっとも安全といわれる
「エアーマンダレー」で移動ですのでホッとしています。
いままで10回以上はヤンゴンと現場を往復していますが
いつも悪名高き、国営「ミャンマー航空」でした。
落ちてもニュースにならない(報道制限)ので
いままでに何台落ちているかはわかりませんが
相当あぶないといわれています。

ではまた
11月10日にお会いしましょう!

line
人気ブログランキングに参加しています
人気blogランキングへ ←応援のクリックをお願いします

  1. 2005/11/02(水) 11:40:04|
  2. ラカイン州|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

現場から戻りました

2005.11.09 Wed

ラカイン州チャウトーから戻りました。
出発前のブログには
エアーマンダレーで行けて嬉しいなあ
なんて書きましたが
実は間違いだったかもと後悔しました。

出発予定時刻は11時半でした。
実際に出発したのは4時半。
飛行場に入ったのが10時半頃だったので
6時間も待たされました。

よくよく聞いてみると
その前の週の便も同じように遅れたとか。
マンダレーかどこかで
機械の故障があったといっていましたが
本当かどうかわかったものではありません。
この時期は観光客が多くなるので
ヤンゴン-シットウェー間を飛ぶ前に
別の路線を余分に飛ぶとも聞きました。

シットウェーに到着したのは5時半すぎ。
それから移民局の手続きなどがあって
飛行場を出たのは6時でした。

シットウェーからチャウトーへの車道は
途中で軍隊施設を通らなければならず
ここには検問所があります。
いつも夕方6時ごろには閉鎖されるので
この日は通過できるか微妙でしたが
なんとか間に合いました。

シットウェーからチャウトーまでは
車で3時間はかかります。
真っ暗な道を走るので
夜は昼よりもよけいに時間がかかります。
けっきょくチャウトーに着いたのは9時半頃でした。

明日から何回かに分けて
現場での仕事について書いていきます。

line
人気ブログランキングに参加しています
人気blogランキングへ ←応援のクリックをお願いします

  1. 2005/11/09(水) 23:39:28|
  2. ラカイン州|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

チャウトー出張

2006.02.20 Mon

きょうからまた
ラカイン州チャウトー・タウンシップへ出張します。
戻りは日曜日です。

昨年11月に訪れた4つの村を再訪して
前回からの進捗や課題などについて話を聞いてくるつもりです。

今回の出張の目的は前回とほぼ同じで
・住民自身による
 開発活動のモニタリング・評価(M&E)の方法および体制
・スタッフによるサポートの方法および体制
を検証することです。
わたしは、M&Eを目標達成のプロセスと考えています。
また2007年12月のCDRT支援終了へ向けてお互いに何をすべきか
についても住民の方々の意見を聞いてきます。

またM&Eの方法にこだわらず
もっと広範に「学びの方法」を模索しようと考えています。
たとえば、従来であればM&Eは組織単位でおこないますが
「一人でできる」
「二人でできる」
「チームでできる」
というさまざまな方法を柔軟に試したいと思います。
(吉田新一郎氏の本からのヒント)

とくに農業に関しては
もっと個人レベルでの情報・経験の共有が必要と感じていて
その「場」や方法を提供することに
もっと力を入れていくべきなのではと考えています。

来週月曜日からブログを再開します。

  1. 2006/02/20(月) 10:37:21|
  2. ラカイン州|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2

【チャウトー出張2】小さな変化

2006.02.28 Tue

小さいながらも新しい
胎動のような変化が起き始めた気配を感じます。

昨年11月に訪問して以来
村ではどんなことが起こっているのか
ワクワク、ドキドキしていたのですが
結構すごいことが起こっていたのです。

昨年11月にも訪れた4つの村のうち
今回一番目に行った村では
村の農業委員会と水・衛生委員会のメンバーに話を聞きました。
3ヶ月ぶりに顔を見ると懐かしいもので
そのときの記憶がよみがえってきます。

農業委員会
午前中に会った農業委員会の人たちは
男性4人に女性2人のメンバーで構成されています。
みんな比較的おとなしい人ばかりで
話を始めてもなかなか盛り上がりません。
でも、具体的な話を聞き始めると、
つまらなそうにそっぽ向いて黙っていた女性も話し出しました。

「12月、1月、2月に1回ずつ集まった」
「村の人たち20人ぐらい呼んで、自分のキャベツ畑を見せた」
「彼のキャベツ畑を見て、うまくいっていたので自分も始めみた」
「隣村のからし菜が成功していると聞いたので、
 二人の村人が見に行かせた」
「去年は種芋の保管に失敗したから、今年はしっかりする」
「雨期にもジャガイモをつくってみようと思っている」

ふつうの人からすれば
何でもないことかもしれませんが
わたしにとっては大きな感動でした。

この農業委員会は
昨年11月以前は活動どころか
メンバー同士がほとんど顔を合わせてもいなかったのです。
うちのスタッフにしつこく言われたにせよ
各回の時間は30分ぐらいと短いにせよ
月に1回、合計3回も自分たちで会合をしたのです。

キャベツ畑をやっている人は
実はCDRTから種と肥料の支援を受けてはいます。
でも11月に会う前には、
他の人に自分の畑を見せるという考えがなかったそうです。
うちのスタッフは、
表面上は支援を受けた人に期待される役割として
展示のことを話してはいましたが
スタッフ自身もフォローすることに真剣ではなかったようです。

それが11月にわたしが村を訪問して
村の人たちと目標やら活動やら細かい話をするものだから
スタッフも村人も
重い腰を上げざるをえなかったのかもしれません。

結果として、
最初は受身で始めた活動も
やっていると何らかの結果が出てくるもので
小さくても結果が出れば、よい気分になるものです。
小さな成功を積み重ねることで大きな成功につながります。
この「本人の努力で小さな結果を出すこと」が
わたしは大切なのではないかと考え始めました。

今回のわたしの出張については
現場スタッフのほうも心配していたようで
わたしが期待していた成果が出ていなくて
怒られるのではないかと思っていたようです。
(残念ながら「怒られる」というのは
 ミャンマーの人にとっては大きな脅威で
 それが真面目にやる理由になっている気がします)

でも、実際にわたしがやったことは
どんなに小さなことでも見逃さず
どんなに小さなことでも認めて、自分の感動を伝えた
という単純なことでした。

これを見てスタッフも、どんなに変化がないように見えても
小さな変化は起こっているのであって、
それに気づくことが大切だと気づいてくれたようです。

わたしがとくに感動したのは
40代半ばの女性が自分のお金を使ってキャベツの種を買って
自分の畑で始めてみたということでした。
使ったお金はわずか200チャット(約15円)ですが
自分で始めようと思って、実際に動き始めたことが素晴らしい!

本当は、こんな変化の種はどこにでも転がっているのに
わたしたちは自分たちが支援することばかりに目が向いていて
村の人たちが自分たちでできることを見ていません。
これでは自立発展につながるわけがありません。

きょうは現場報告の初日なのに種を明かしすぎました。
明日からのネタに困るかもしれません。

この農業委員会のあとで話を聞いた水・衛生委員会は
もっとすごかったのですが
その話は明日にとっておきます。

  1. 2006/02/28(火) 23:34:40|
  2. ラカイン州|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2
次のページ

プロフィール

カレンダー

02 | 2017/03 | 04
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Category

Archives

Links

RSSフィード

お小遣い稼ぎ!
スマホでお小遣い稼ぎ!
DTIブログポータルへ
このブログを通報
Report Abuse

利用規約