【チャウトー出張】決意

2005.11.10 Thu

現場スタッフ 今回の出張では本当に多くを学びました。
この1年8ヶ月で
いちばん有意義な1週間
だったかもしれません。

細かいことはこれから少しずつ書いていくと思うので
きょうはいちばん大きな収穫を書きます。

それは
「CDRTを変えてやろう!」
と腹を決めたことでした。

なんだかいつか流行った本のタイトルみたいですか?

変えるといってもいろいろありますが
わたしが変えたいのはCDRTの「文化」です。

いままでの
「言う、命令する、やらせる」から
「問う、引き出す、やる気を高める」へと
文化を変えていきたいと考えています。

これは村人への対応もそうですし
CDRTという組織の中でもそうです。

現場へ行ってみて改めて気づいたのは
現場スタッフが自分の頭で考え、
判断して行動していないことでした。
以前からうすうす気づいてはいましたが
今回ははっきりと確信しました。

そして、その影響は支援をしている村々に出ます。

この状況を何とか変えて
現場スタッフ一人ひとりが
主体的に動けるようにしたいのです。

CDRTは400人以上のスタッフを抱える大所帯になりました。
わたし一人が変えてやろうと思っても
なかなか変わるものでもないかもしれません。
でも、少しでもわたしの考えに同調してもらえる人を増やし
少しずつでも変えていこうと考えています。

腹をくくれば
たいていのことはできるでしょう。

抵抗する人は多いと思います。
マネジャーは
部下に任せて、判断させるというのは
ある意味、怖いことかもしれません。

また、現場スタッフの中には
抵抗しないまでも
自分で判断することを恐れて
不安になる人がたくさん出るかもしれません。

これからいろいろと試行錯誤が始まると思います。
自分自身も不安ですが
まあ、やってみなければ何事もわかりません。
とにかく、動き始めるだけです。

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  1. 2005/11/10(木) 23:31:33|
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【チャウトー出張】 メタファー

2005.11.14 Mon

現場スタッフと話していると
理屈ではなかなか伝わらないことがあります。

そういうとき
わたしはメタファー(たとえ話など)をよく使います。
わかりやすい説明はできないかと、
ない知恵を絞ります。

想像してみてください。

ある農村に手押しポンプが据え付けてあります。
そして、この井戸には無尽蔵の地下水脈があるとします。
でも、この手押しポンプは長い間使われていなかったので
水を汲み上げることができません。

こんなとき、あなたならどうしますか?

まずは
バケツ1杯分ぐらいの水をポンプに注ぎますね。

でも、これだけでは水は出ません。

水を注いだあとは
ハンドルを上下に動かさなければいけません。
こうすればポンプが水を汲み上げ始め
潤沢にある地下水をいくらでも得ることができます。

わたしたちCDRTがおこなってきた支援は
このバケツ1杯の「呼び水」のようなものです。
でも「呼び水」だけでは何の意味もなく
地下水を汲み上げる作業が必要です。

とまあ、こんな話です。
この話から何が伝わってきましたか?
チンプンカンプンでしょうか?

いままでにCDRTでは多くの支援をおこなってきました。
学校、給水施設、保健所、橋などのインフラ建設。
作物栽培支援のための種子、肥料などの配布。
ブタやニワトリなどの改良品種の配布。
などなど、その他多数。

学校の建設は村人が責任を持って完了させ
配った種子は
ジャガイモ、ヒヨコマメ、キャベツなど
いままではできなかった乾期作物の栽培に使われます。

でも、それ以上ではありません。
つまり、学校はできたけれど
すべての子どもが学校へ行けるわけではない
限られた数の農民は種子を手に入れて栽培を始めたけれど
村にいる他の農民がその作物を栽培できるわけでない。

本来わたしたちが目指しているのは
物理的な支援をすることだけではなく
その支援を「キッカケ」として
新たな開発の動きが村の中で始まり
それが継続していくことです。

村人は無尽蔵の地下水脈のように
限りない力を持っています。
それを引き出すことができるかどうかは
わたしたちのような外部者の接し方が大きく左右します。

ただ、この話がいまひとつ
現場スタッフは理解できていないようです。
いや、理解できているのでしょうが
それに対して何かしているわけではない。

うちの現場スタッフは真面目で、とてもよく働きます。
でも、指示されたことを一所懸命にがんばるだけで
そこから先のことを自分で考えて、判断して、
何か行動するということが少ないのが現状です。

CDRTではポンプのハンドルを動かしてきたのか?

またハンドルを動かすとは
何を意味するのか?

いま何が必要なのか?
どのような行動が求められているのか?

続きはまた明日にでも

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  1. 2005/11/14(月) 23:19:12|
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【チャウトー出張】評価の前に

2005.11.15 Tue

チャウトーでは
到着した翌日に
現場スタッフと打合せをおこない
そのあとの4日間は
1日に一つずつ、合計で4つの村を訪問しました。

出張の当初の目標は
これまでにCDRTがおこなってきた
支援活動を評価する「仕組み」をつくることでした。
でも、5日間、村の人やスタッフと接してみて感じたのは
評価の前に必要なことがあるということでした。

それはきのう書いたように
「目標が見えていない」という問題です。

「何を」やっているかをスタッフ全員が知っていますが
「なぜ」やっているかをわかっている人は少ない。

「なぜ」とは「目標」です。

そして
目標を何に置くかは
そのあとの行動の結果を大きく左右します。
そもそも行動を起こすには
誰でも目標(理由)が必要なのです。

もし目標がなければ
何のために行動を起こす必要があるでしょうか?

誰でもあまり意識はしていなくても
何らかの目標を持って行動しています。
ただ、そのときに
大きな目標が見えている人と
目先のことしか見えていない人では
そのあとの結果に大きな差が出てくるはずです。

村の人たちもそうです。

こちらが支援を「キッカケ」としてほしいと感じていても
支援をそのあとの発展へとつなげようという人は
実は村ではとても少ないのです。

そこで村の人たちにやる気がない、というのは簡単です。
でも本当は
彼らが気づいていないだけかもしれないし
自分たちにはできないと思い込んでいるだけかもしれない。

誰にでも力があります。
能力が備わっています。

多くの場合
考え方を変えることで
行動がガラリと変わり
行動が変われば結果はおのずと出てきます。
(実際にはそんなに簡単ではありませんが)

これを可能にするのが
村の人たちとつねに接している現場スタッフです。

当然すぎる話に聞こえるでしょうが
まずCDRTがすべきことは
現場スタッフが支援の意味・意義を
村の人たちの視点からよく考えること。

そのあと
村の人たちが目標を設定するのをお手伝いする。
目標を設定することができたら
行動の計画を立てるのをお手伝いする。
そして
定期的に村を訪れたときに
目標を再確認し、必要があれば手直しをお手伝いし
計画した行動をフォローする。

とても単純ですが
まずすべきことはこれだけです。
実はこんな単純なことが
現場ではできていないのです。
お恥ずかしい話です…。

どのように(How)?
はまた明日にでも。

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  1. 2005/11/15(火) 23:35:34|
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モン州・カイン州へ

2005.11.16 Wed

明日からまた現場へ行きます。
というわけで
11月25日までブログをお休みします。

Mon-Kyain 今回はモン州とカイン州へ出張します。
これらのエリアは
今年の3月にプロジェクトが拡張されたときに
新たに対象地域になったところです。

まずはカイン州のパアンへ行き2泊
パアンまではヤンゴンから車で7、8時間かかります。
そのあとモン州のチャイメヨー、ビリンで1泊ずつ
さいごはチャイトーで数泊する予定です。
チャイトーはゴールデンロックで有名な
チャイティーヨがあるタウンシップです。

わたしにとっては初めて行くエリアなので
とても楽しみです。

きのう予定していた内容は
出張から戻ってきたら書くことにします。

ではまた!

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  1. 2005/11/16(水) 23:01:56|
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【モン・カイン出張】まとめ

2005.11.28 Mon

モン州・カイン州への出張はわずか6日間でした。
行きと帰りの日を除くとエリアにいたのはわず4日間。
エリアには4つのタウンシップがあるので
それぞれ1日ずつ滞在しました。

この4日間は毎日1村ずつ、
合計4つの村を訪れました。

村へ行ったとき、いままでだと
表面的な話にとどまっていました。
村の人たちがたくさん集まってくるので
そのグループに話を聞いたり
特定の人の家へお邪魔して、
生活の話を聞いたりしていました。
たとえば、生計手段、食糧の消費量、
健康状態、子どもの教育など
現状がどうで
以前と比べてどういう変化があったか
ということを主眼として質問をしていました。

前回と今回の出張ではもっと焦点をしぼり
わたしたちが支援している活動を村の中で引っぱっている
住民組織のメンバーに話を聞きました。

いままでは漠然と状況を理解するための質問でしたが
最近は行動を促すような質問をするよう心がけています。

わたし自身が理解することも大切ですが
それよりも村の人たちにとって
少しでも役に立てるような質問をしたい
と考えるようになったからです。

それに
前回のチャウトー出張で学んだことですが
村(あるいはその中の組織)の現状を知るには
表面的な質問をしていてもあまりよくわかりません。
システムを理解するには、それを変えようとするのがいちばん
(one can understand the system best
 by trying to change it.)
と読んだことがありますが
まさにそのとおりです。

ですから、前回と今回の出張では
とにかく深く、深く突っ込むようにしました。
質問をすることで
村の人たちが、自分たちの目標を明確にして
やるべきことを把握して、実際に行動する。
これがわたしの目指した成果でした。

もっとも
やることが明確になったからといって
必ずしもやるとは限りません。
現場スタッフやわたし自身がフォローする必要があります。
成果が出るのはこれからです。

また、突っ込みすぎて失敗したこともありました。
「行動を促す質問」なんてカッコいいことをいっても
なかなか難しいものです。

続きはまた明日。

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  1. 2005/11/28(月) 23:37:41|
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